685 / 701
684、手首を意識してから 斗真side
しおりを挟む
病院に行くことを伝えてからまた手首を意識ししだし、自分を責める姿が見られるようになった。
歯を食いしばり、拳を強く握る。
いつもこうなったら自分で自分の体を強く叩くから、できないようにそっと手を掴み、抱きしめて背中を撫でる。
「大丈夫だよ、辛いな、…泣いていいよ。」
フルフル、フルフル、
首を横に振るが溢れるように涙が俺の肩を濡らした。
奏くんは自分が切ったわけじゃないから受け入れられないし、奏くんは責任感や使命感が強いから俺との約束を破ったことの罪悪感で押し潰されそうなんだろうな。
これだけ理不尽な状況でも奏くんの感情の矛先は自分に向くしかなくて感情の逃げ場が無いんだろうな。
でもそれは奏くんが自分を許せるよう、奏くん自身が変わろうと思わないと俺にはどうしてやることもできない。
それまで俺には奏くんをサポートすることしか出来ないから…辛い、
歯を食いしばり、拳を強く握る。
いつもこうなったら自分で自分の体を強く叩くから、できないようにそっと手を掴み、抱きしめて背中を撫でる。
「大丈夫だよ、辛いな、…泣いていいよ。」
フルフル、フルフル、
首を横に振るが溢れるように涙が俺の肩を濡らした。
奏くんは自分が切ったわけじゃないから受け入れられないし、奏くんは責任感や使命感が強いから俺との約束を破ったことの罪悪感で押し潰されそうなんだろうな。
これだけ理不尽な状況でも奏くんの感情の矛先は自分に向くしかなくて感情の逃げ場が無いんだろうな。
でもそれは奏くんが自分を許せるよう、奏くん自身が変わろうと思わないと俺にはどうしてやることもできない。
それまで俺には奏くんをサポートすることしか出来ないから…辛い、
166
お気に入りに追加
833
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる