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684、手首を意識してから 斗真side

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病院に行くことを伝えてからまた手首を意識ししだし、自分を責める姿が見られるようになった。

歯を食いしばり、拳を強く握る。

いつもこうなったら自分で自分の体を強く叩くから、できないようにそっと手を掴み、抱きしめて背中を撫でる。

「大丈夫だよ、辛いな、…泣いていいよ。」

フルフル、フルフル、

首を横に振るが溢れるように涙が俺の肩を濡らした。

奏くんは自分が切ったわけじゃないから受け入れられないし、奏くんは責任感や使命感が強いから俺との約束を破ったことの罪悪感で押し潰されそうなんだろうな。

これだけ理不尽な状況でも奏くんの感情の矛先は自分に向くしかなくて感情の逃げ場が無いんだろうな。
でもそれは奏くんが自分を許せるよう、奏くん自身が変わろうと思わないと俺にはどうしてやることもできない。
それまで俺には奏くんをサポートすることしか出来ないから…辛い、
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