645 / 679
644、胸のざわつき 響side
しおりを挟む
さっきから胸のざわつきが治まらない。
斗真は俺に何もしないと言うが、それがいつまで続くかは分からない。
俺は自分の身を守るため斗真の機嫌を伺い痛みに備える。
「足冷たいね、リビングの方が暖かいよ。向こう行く?」
「…………、」
「立てる?」
ビクッ、…ムク、
斗真に続いて立ち上がりリビングに移動する。
さっきの部屋より明るくて暖房が効いてて暖かい。
いくら暖かくても俺には居心地が悪くてベランダを見てしまう。
「ベランダはもう暗いし寒いから出ないよ。」
「…………、」
斗真にそう言われ、行き場を無くした俺は床を見つめ立ち尽くす。
───、
見つめていた床が揺れ周りの空気がどんどん薄くなっていく。
立っていられなくなり気付いたら床に転がっていた。
「響!!響!!聞こえる?!響!!!!響!!!!!」
「…………、聞こえる」
意識ははっきりしてるけど、倒れた時に左肩を強打して激痛が走る。
「頭打ったよね?!痛いとこある?」
「…………、……別に、」
奥歯を噛み締め痛みを隠し、ゆっくりと起き上がる。
痛いとこなんて言えるわけがない。痛みがバレたら…考えるだけで頭の中が白くなる。
「痛いとこない?吐き気とかもない?」
「………、ない。」
触られるのが嫌で少し離れると手を引いてくれた。
「………、」
時間が経つにつれて少しずつ肩の痛みも落ち着いていった。
斗真はソファーに座りたまに俺の方を見てくる。
その度に目を合わすのが怖くて俯いてしまう。
斗真は俺に何もしないと言うが、それがいつまで続くかは分からない。
俺は自分の身を守るため斗真の機嫌を伺い痛みに備える。
「足冷たいね、リビングの方が暖かいよ。向こう行く?」
「…………、」
「立てる?」
ビクッ、…ムク、
斗真に続いて立ち上がりリビングに移動する。
さっきの部屋より明るくて暖房が効いてて暖かい。
いくら暖かくても俺には居心地が悪くてベランダを見てしまう。
「ベランダはもう暗いし寒いから出ないよ。」
「…………、」
斗真にそう言われ、行き場を無くした俺は床を見つめ立ち尽くす。
───、
見つめていた床が揺れ周りの空気がどんどん薄くなっていく。
立っていられなくなり気付いたら床に転がっていた。
「響!!響!!聞こえる?!響!!!!響!!!!!」
「…………、聞こえる」
意識ははっきりしてるけど、倒れた時に左肩を強打して激痛が走る。
「頭打ったよね?!痛いとこある?」
「…………、……別に、」
奥歯を噛み締め痛みを隠し、ゆっくりと起き上がる。
痛いとこなんて言えるわけがない。痛みがバレたら…考えるだけで頭の中が白くなる。
「痛いとこない?吐き気とかもない?」
「………、ない。」
触られるのが嫌で少し離れると手を引いてくれた。
「………、」
時間が経つにつれて少しずつ肩の痛みも落ち着いていった。
斗真はソファーに座りたまに俺の方を見てくる。
その度に目を合わすのが怖くて俯いてしまう。
応援ありがとうございます!
19
お気に入りに追加
790
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる