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636、響? 斗真side
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気持ち良そうに眠っていたから起こさないように少し離れていた。
もうすぐ起きるかなと思い寝室に戻るともう奏くんは起きていて、部屋の隅に脚を抱えて座っていた。
怖い夢でも見たのかな、
近付くと見て分かるほど震えていて肩で息をしている。
怖くないよ。大丈夫、そう伝えたくて触れると余計怖がらせてしまった。
「ごめんなさいっごめんなさいっ!!」
奏くんの声がいつもより低い…、
寝起きだからかと思ったが、響の声だと気付いた。
俺が怒ってると勘違いしていた誤解も解いたけど、落ち着かないようでソワソワしている。
「どした?」
「っ!!…、フルフル、」
「怖いことしないよ、寒くない?上着着る?」
椅子に掛けていた上着を渡すと押し返された。
「ごめっ、ちょっとトイレ行ってくる。」
「………、」
ムクッ
?
トイレに行こうとしたら着いてきて一緒に寝室を出た。
「ちょっ!、」
響もトイレに行くのかと思ったらベランダに向かったから思わず止めた。
「なに。」
「えっと…眠い?眠いなら外じゃなくて中で寝よ。」
以前ベランダで寝ようとしていたから事前に寝るなら部屋で寝てもらうよう伝える。
「別に、」
「そっか、眠くなったら中入ってきてね。」
「………、」
黙ってベランダに出てしまった。
ベランダの隅に座った響を見届け俺はトイレに向かった。
奏くんより言葉数が少なく無表情の響の接し方が未だに掴めない。
一線引かれてる感じで踏み込めない。
もうすぐ起きるかなと思い寝室に戻るともう奏くんは起きていて、部屋の隅に脚を抱えて座っていた。
怖い夢でも見たのかな、
近付くと見て分かるほど震えていて肩で息をしている。
怖くないよ。大丈夫、そう伝えたくて触れると余計怖がらせてしまった。
「ごめんなさいっごめんなさいっ!!」
奏くんの声がいつもより低い…、
寝起きだからかと思ったが、響の声だと気付いた。
俺が怒ってると勘違いしていた誤解も解いたけど、落ち着かないようでソワソワしている。
「どした?」
「っ!!…、フルフル、」
「怖いことしないよ、寒くない?上着着る?」
椅子に掛けていた上着を渡すと押し返された。
「ごめっ、ちょっとトイレ行ってくる。」
「………、」
ムクッ
?
トイレに行こうとしたら着いてきて一緒に寝室を出た。
「ちょっ!、」
響もトイレに行くのかと思ったらベランダに向かったから思わず止めた。
「なに。」
「えっと…眠い?眠いなら外じゃなくて中で寝よ。」
以前ベランダで寝ようとしていたから事前に寝るなら部屋で寝てもらうよう伝える。
「別に、」
「そっか、眠くなったら中入ってきてね。」
「………、」
黙ってベランダに出てしまった。
ベランダの隅に座った響を見届け俺はトイレに向かった。
奏くんより言葉数が少なく無表情の響の接し方が未だに掴めない。
一線引かれてる感じで踏み込めない。
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