こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

561、集中力 斗真side

次々と折り紙を折っている。
集中力凄いな、一度集中したらかなりの時間集中できることを最近知った。

俺も頑張んないとな、
もうひと頑張りすることにした。


──────

もう昼か、
お腹が空いて時計を見るとちょうど12時だった

お昼どうしようかな、

「奏くん、そろそろお昼ごはんにしようか」

「…………」

あれ?
返事がなくずっと折り紙に集中している。


「奏くん?」
1つ折り終えたタイミングでもう一度話し掛けるけど反応してくれない。

凄い集中力…

お腹が空いたら食べたらいいか…
せっかく集中できてるんだし、そっとしておくことにした


俺は適当に菓子パン食べながら仕事を続けることにした。


──────



気づいたらもう6時、
外も真っ暗だ、

「んー、今日はこのくらいにしておこう。」

「…お仕事おしまい?」

「うん、おしまい。ありがとう。」

奏くんも集中力が切れたみたいだ、

「お腹空いてる?」

「………ｺｸﾘ、」

「お昼ご飯食べてないもんね。凄い集中してたもんね、沢山折れたね凄い上手。」

「ぁ、……お昼……」

「お昼声掛けたんだけど凄い集中してたから笑 夕食いっぱい食べようか。」

「ｺｸﾘ、ごはん食べる」

今までろくに食べさせてもらえなかったから時間でお腹が空くっていうのはまだ難しいんだろうな。
お腹が空いてても食べれないのが普通だったんだろうし、

感覚を身につけるためにもできたら時間にちゃんと食べさせてあげたいけど、
今日はいつも以上に集中してたから、やりたいことはやらせてあげたかった。


夕食は何にしようかな…