上 下
559 / 679

558、立ち尽くす奏くん 斗真side

しおりを挟む
…家事とか誰かの為になることは率先してやってくれるけど、

折り紙とか自分がやりたいことをしようとすると難しいのか…

戸惑いとか罪悪感とか色んな感情と葛藤してるんだろうな、


「そろそろ、お仕事しようかな。」

15分ほど休憩してまた机に戻る。

「お膝来る?」

「……フルフル、大丈夫、」

膝に乗ることは断わられたけど椅子には座らず立っている。

「奏くん、折り紙する?」

折り紙を見せてみたが呆然と立ち尽くしている。

「奏くん?」

ビクンッ!!
肩に触れると肩が跳ね一歩下がり距離を取られた。

……警戒されてる…どうしよう…

これ以上声掛けても奏くんの負担になるだけかな…
とりあえず見える範囲にはいるし、そっとしておくか…

パソコンを開き、続きをすることにした。
しおりを挟む

処理中です...