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538、自分の心が理解できない 奏side
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「ふぅ、休憩しようかな。奏くんも何か飲む?」
…コクリ
「お水かスポーツドリンクか俺と同じコーヒーかどれがいい?」
「…お水がいい」
「いいよ。ちょっと待っててね、」
本当は斗真さんと同じものを飲みたかったけど、今は新しいことに挑戦する勇気がなかった。
「どうぞ、」
いつも通り一口飲んでくれた。
「…ありがとう」
一口飲んでコップを机に置いた。
なんだろうこの感覚…
泣きたくないのに目元が熱くなって深く息が吸えない。
「しんどいね、」
頭を撫でられ斗真さんにもたれかかった。
「…熱ない」
「うん、熱は無くてもしんどい時はあるよ。体じゃなくて心がしんどいんだよ。」
さっきと同じように向き合って抱きしめてもらって背中をさすってもらった。
「我慢しなくていいよ、大丈夫だからね。」
「…っ……しんどい…ない、」
「うん、…」
泣きたい訳じゃない。
悲しくも痛くもないのに…
どうして涙が溢れそうになるの、
泣こうとする自分の体が理解できない。
…コクリ
「お水かスポーツドリンクか俺と同じコーヒーかどれがいい?」
「…お水がいい」
「いいよ。ちょっと待っててね、」
本当は斗真さんと同じものを飲みたかったけど、今は新しいことに挑戦する勇気がなかった。
「どうぞ、」
いつも通り一口飲んでくれた。
「…ありがとう」
一口飲んでコップを机に置いた。
なんだろうこの感覚…
泣きたくないのに目元が熱くなって深く息が吸えない。
「しんどいね、」
頭を撫でられ斗真さんにもたれかかった。
「…熱ない」
「うん、熱は無くてもしんどい時はあるよ。体じゃなくて心がしんどいんだよ。」
さっきと同じように向き合って抱きしめてもらって背中をさすってもらった。
「我慢しなくていいよ、大丈夫だからね。」
「…っ……しんどい…ない、」
「うん、…」
泣きたい訳じゃない。
悲しくも痛くもないのに…
どうして涙が溢れそうになるの、
泣こうとする自分の体が理解できない。
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