こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

536、ダメな理由 奏side

今までお仕事は「しなくていい」って言ってたのに
「しちゃダメ」って言い方に変わった…

しかも夜するお仕事はダメって…
じゃあお仕事できないよ………

いくら言っても「ダメ」の一点張りで折れてくれない…


「奏くんがお仕事したら一緒にいられる時間が短くなっちゃうじゃん…」

「…え…」

ボソッっと言われ聞き返すと目を見てハッキリ言われる。

「奏くんがお仕事したら一緒にいられる時間が短くなるからイヤだ。」

…確かに…僕がお仕事してる時間は斗真さんとは会えない…
そんなこと考えたこと無かった。

「…僕も…斗真さんと一緒にいる時間短くなるのヤダ…」

「だからお仕事しないで、一緒にいよ。」

ｺｸﾘ
「一緒にいる」

斗真さんは嬉しそうに僕を抱きしめた。

「俺が仕事中はかまってやれないけど隣に居てくれるだけで嬉しいんだ。」

隣にいるだけで嬉しいって感覚分かる。

「僕も…」

「一緒だね笑」

っ///


僕を傷付けたくないからとか、大切にしたいからとかは信じようとしたら心が硬くなって受け入れてくれなかったけど、
斗真さんと少しでも一緒に居たいからお仕事はしてほしくない。っていう理由は共感できたらすんなり受け入れることができた。