こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

521、ﾓｼﾞﾓｼﾞ…どうした？ 斗真side

結局俺も泣き疲れて眠った。


ﾓｿﾞﾓｿﾞ…

…？


「……っ…？」

そっと目を開けると奏くんと目が合った。
くりっとした可愛い大きな目は俺の目をじっと見つめている。

「おはよう」

「…おはよう……」

ﾓｼﾞﾓｼﾞ…

「トイレ行く？」

ｺｸﾘ ｺｸﾘ

かなり我慢してたらしく内腿を擦り付けて動けなくなっている。

「もうちょっと我慢してね、」

そっと抱き上げてトイレに連れて行き、下を脱がせて便座に座らせた。

おしっこはいつも一人でできるけど今日は怖いのか俺の服を強く握りしめて離さない。

扉を開けたまま廊下を見て終わるのを待つことにした。


「できた。」

「間に合って良かった。俺もトイレしていい？」

ｺｸﾘ

頷いて替わってくれたけどトイレから出ようとしない。
…一人は難しいか…
やるしかない…さっさと済ませよう。

奏くんがいるから落ち着かないけど覚悟を決めて集中する。




「お待たせ、」

なんとか済ませることができた。