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488、俺と奏くんのお家に帰ろう。斗真side
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ひとしきり泣いて落ち着いたがまた話し掛けてもぼーっと上の空だ。
たまに反応してくれるが多分内容は理解していない。
落ち着いていると思ったらまたふと「ごめんなさい」と呟く。
泣きじゃくるわけでも怯えるわけでもない。
だが気持ちの矛先が奏くん自身に向いている感じがする。
「奏くん、誰も怒ってないよ。大丈夫だよ。」
「…………」
また反応がない。
「病院にいることがストレスなのかもしれないから、一先ず斗真の家に帰ろうか。俺も行くから、」
透が帰ろうと言ってくれた。
確かに奏くんにとって病院にいることも相当なストレスなんだろう。
帰る支度をして奏くんを抱き上げる。
「奏くん、お家帰ろうか。」
「っ!!!!ん゛!んあああああァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!」
ビクッ!!!
抱き上げた途端奏くんがパニックを起こした。
「奏くん、大丈夫だよ。大丈夫、落ち着いて、大丈夫、大丈夫、」
叫び強ばる奏くんの体を抱きしめ背中を擦る。
「大丈夫、大丈夫、怖くなよ。大丈夫だよ。」
少しずつ体から力が抜けていき、ぐったりしている。
体が浮いたのが怖かったのか?
「奏くん、抱っこするよ。大丈夫だからね。怖くないよ。」
ゆっくり抱き上げた。今回はパニックにならずギュッと服を握ってくれた。
「俺と奏くんのお家に帰ろうね。」
「……コクリ」
やっと反応してくれた。
「こっちから出よう。」
透に案内され、人の少ない裏口から外に出た。
母さんの車に皆で乗ることになった。
母さんが運転し、助手席に透、後部座席に奏くんを抱いたまま俺も座った。
視界を狭める為俺の上着を奏くんにかけその上から抱きしめた。
たまに反応してくれるが多分内容は理解していない。
落ち着いていると思ったらまたふと「ごめんなさい」と呟く。
泣きじゃくるわけでも怯えるわけでもない。
だが気持ちの矛先が奏くん自身に向いている感じがする。
「奏くん、誰も怒ってないよ。大丈夫だよ。」
「…………」
また反応がない。
「病院にいることがストレスなのかもしれないから、一先ず斗真の家に帰ろうか。俺も行くから、」
透が帰ろうと言ってくれた。
確かに奏くんにとって病院にいることも相当なストレスなんだろう。
帰る支度をして奏くんを抱き上げる。
「奏くん、お家帰ろうか。」
「っ!!!!ん゛!んあああああァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!」
ビクッ!!!
抱き上げた途端奏くんがパニックを起こした。
「奏くん、大丈夫だよ。大丈夫、落ち着いて、大丈夫、大丈夫、」
叫び強ばる奏くんの体を抱きしめ背中を擦る。
「大丈夫、大丈夫、怖くなよ。大丈夫だよ。」
少しずつ体から力が抜けていき、ぐったりしている。
体が浮いたのが怖かったのか?
「奏くん、抱っこするよ。大丈夫だからね。怖くないよ。」
ゆっくり抱き上げた。今回はパニックにならずギュッと服を握ってくれた。
「俺と奏くんのお家に帰ろうね。」
「……コクリ」
やっと反応してくれた。
「こっちから出よう。」
透に案内され、人の少ない裏口から外に出た。
母さんの車に皆で乗ることになった。
母さんが運転し、助手席に透、後部座席に奏くんを抱いたまま俺も座った。
視界を狭める為俺の上着を奏くんにかけその上から抱きしめた。
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