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477、1人の間に 斗真side
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奏くんが洗面所に行ってしまった。
今日は一緒に休んで奏くんの気持ちが落ち着くようにしようと思ってたのに、逆に気を遣わせてしまったな……
気持ちがしんどくなったら言うって約束したけどあの様子だと言ってこないだろうな…
今も洗面所で泣いてるかもな…
でも今行ったら余計強がるだろうし、意固地になるしな…
気持ちが落ち着いたら戻ってくるかもしれないし、少し1人にさせるか…
待ってる間、仕事を進めることにした。
──────
奏くんが洗面所に行ってから45分、
ずっと静かなんだよな…
掃除はしてないとは思ってたけど、何してるんだろ…
ずっと1人で泣いてるのか?
そーっと様子を見に行くことにした。
………ッ!!!
「…ぇ…!!!!」
そこには腕から血を流し洗面所にもたれ掛かる奏くんの姿があった。
やっぱり1人にしたのが間違いだった……
後悔してる暇はない。
急いで止血しないと、
タオルで圧迫するが全然止まらない。
奏くんは解離を起こしてるのかぼーっとして焦点が合っていない。
俺の声にも反応しない。
どうしよう…病院に連れて行くか、
とりあえず透に電話しよう。
プルル…ルッ
「もしもし、」
「透っ!奏くんの血が止まらなくて!!反応もなくて!!病院に!!!」
「分かった。落ち着け、大丈夫だから1回落ち着け、」
「っ!……」
透の声が聞こえた途端まとまらない頭で言葉を発した、自分が思ってる以上にパニックになってた。
「大丈夫だから、落ち着いて。血はどこから出てるの?」
「左手首から、前切った時より深くて圧迫しても止まらなくて…」
「分かった。今は斗真の家に居るんだよな?」
「うん、」
「今、斗真の家に救急車手配したからもうすぐ来ると思う。こっちも準備しとくから診察券と帰る時用の着替えだけ持ってきて。容態によっては入院かもしれないからそのつもりでいて。」
「分かった。」
「じゃあ病院で待ってるからな。」
「うん、ありがとう。」
電話を切って病院に持っていくの物を鞄に詰め込む。
しばらくして救急車が到着して乗せられた。
いつもの奏くんならこんなに人が周りにいたら怖がるのに怖がらずぼーっとしている。
救急隊員の声にも反応しない。
どうして……1人の間に何があった……
俺には右手を握り願うしかできない。
今日は一緒に休んで奏くんの気持ちが落ち着くようにしようと思ってたのに、逆に気を遣わせてしまったな……
気持ちがしんどくなったら言うって約束したけどあの様子だと言ってこないだろうな…
今も洗面所で泣いてるかもな…
でも今行ったら余計強がるだろうし、意固地になるしな…
気持ちが落ち着いたら戻ってくるかもしれないし、少し1人にさせるか…
待ってる間、仕事を進めることにした。
──────
奏くんが洗面所に行ってから45分、
ずっと静かなんだよな…
掃除はしてないとは思ってたけど、何してるんだろ…
ずっと1人で泣いてるのか?
そーっと様子を見に行くことにした。
………ッ!!!
「…ぇ…!!!!」
そこには腕から血を流し洗面所にもたれ掛かる奏くんの姿があった。
やっぱり1人にしたのが間違いだった……
後悔してる暇はない。
急いで止血しないと、
タオルで圧迫するが全然止まらない。
奏くんは解離を起こしてるのかぼーっとして焦点が合っていない。
俺の声にも反応しない。
どうしよう…病院に連れて行くか、
とりあえず透に電話しよう。
プルル…ルッ
「もしもし、」
「透っ!奏くんの血が止まらなくて!!反応もなくて!!病院に!!!」
「分かった。落ち着け、大丈夫だから1回落ち着け、」
「っ!……」
透の声が聞こえた途端まとまらない頭で言葉を発した、自分が思ってる以上にパニックになってた。
「大丈夫だから、落ち着いて。血はどこから出てるの?」
「左手首から、前切った時より深くて圧迫しても止まらなくて…」
「分かった。今は斗真の家に居るんだよな?」
「うん、」
「今、斗真の家に救急車手配したからもうすぐ来ると思う。こっちも準備しとくから診察券と帰る時用の着替えだけ持ってきて。容態によっては入院かもしれないからそのつもりでいて。」
「分かった。」
「じゃあ病院で待ってるからな。」
「うん、ありがとう。」
電話を切って病院に持っていくの物を鞄に詰め込む。
しばらくして救急車が到着して乗せられた。
いつもの奏くんならこんなに人が周りにいたら怖がるのに怖がらずぼーっとしている。
救急隊員の声にも反応しない。
どうして……1人の間に何があった……
俺には右手を握り願うしかできない。
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