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459、お風呂に行くと 奏side
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気持ちを伝えるカードを斗真さんと一緒に作った。
これがあったら斗真さんが黒い絵の具の中から助けてくれる。カードを持ってるだけで安心できた。
「今日はお風呂どうしようか、」
「入りたい。」
「…分かった。」
斗真さんが一瞬不安そうな顔をした。
昨日もお風呂に入ったけど洗って僕だけ先にお風呂を出てそこから覚えていない。
気付いたらベッドで寝ていた。
「おもちゃで遊びたい。」
「いいよ、行こうか。」
コクリ
着替えを持って脱衣所に入る。
リビングでどれだけ普通に過ごせていてもここに来たら手足が震える。
「大丈夫、ゆっくりでいいよ。」
「っ!ん゛!っ…っ!」
怖くなって斗真さんの顔を見上げるともう既に顔が真っ黒に塗りつぶされていた。
喉が詰まって息苦しい。
「奏くん、奏くん、聞こえる?奏くん!」
コクリ コクリ
声は聞こえて必死に頷く。
「声は聞こえるね、目は見える?」
フルフル
「黒い絵の具?」
コクリ
「顔だけ見えない?」
コクリ コクリ
「分かった。お風呂は後にしよう、リビングに戻ろうか。抱っこするよ。」
フルフル!
お風呂は入る!入れない方が不安で必死に抵抗する。
「絵の具がなくなったら入れるから、お願いだから今は言うこと聞いて。」
……コクリ
いつもより少し低い声で言われピリッとした。
「抱っこするよ。」
…………
斗真さんにしがみついてリビングに戻った。
「着いたよ。」
ソファーに座った途端手足の震えが止まり斗真さんの顔を覆っていた絵の具もなくなっていた。
「ぁ…」
声も出る。息も苦しくない。
「お風呂行く。」
「ちょっ、ちょっと待って!」
元に戻ったからお風呂に行こうと歩き出すと慌てた様子で腕を掴まれた。
これがあったら斗真さんが黒い絵の具の中から助けてくれる。カードを持ってるだけで安心できた。
「今日はお風呂どうしようか、」
「入りたい。」
「…分かった。」
斗真さんが一瞬不安そうな顔をした。
昨日もお風呂に入ったけど洗って僕だけ先にお風呂を出てそこから覚えていない。
気付いたらベッドで寝ていた。
「おもちゃで遊びたい。」
「いいよ、行こうか。」
コクリ
着替えを持って脱衣所に入る。
リビングでどれだけ普通に過ごせていてもここに来たら手足が震える。
「大丈夫、ゆっくりでいいよ。」
「っ!ん゛!っ…っ!」
怖くなって斗真さんの顔を見上げるともう既に顔が真っ黒に塗りつぶされていた。
喉が詰まって息苦しい。
「奏くん、奏くん、聞こえる?奏くん!」
コクリ コクリ
声は聞こえて必死に頷く。
「声は聞こえるね、目は見える?」
フルフル
「黒い絵の具?」
コクリ
「顔だけ見えない?」
コクリ コクリ
「分かった。お風呂は後にしよう、リビングに戻ろうか。抱っこするよ。」
フルフル!
お風呂は入る!入れない方が不安で必死に抵抗する。
「絵の具がなくなったら入れるから、お願いだから今は言うこと聞いて。」
……コクリ
いつもより少し低い声で言われピリッとした。
「抱っこするよ。」
…………
斗真さんにしがみついてリビングに戻った。
「着いたよ。」
ソファーに座った途端手足の震えが止まり斗真さんの顔を覆っていた絵の具もなくなっていた。
「ぁ…」
声も出る。息も苦しくない。
「お風呂行く。」
「ちょっ、ちょっと待って!」
元に戻ったからお風呂に行こうと歩き出すと慌てた様子で腕を掴まれた。
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