上 下
458 / 710

458、カード作り 斗真side

しおりを挟む
夕食はオムライスを食べた。
少なめに作ったけど全部は食べれなかった。

今は落ち着いていて普通に話せてるけどストレスはあるのかな…


「カード作る。」

「作ろうか、どんなのがいいかな?こういうのはどう?」

パソコンでカードの枠を作る。

「ここに伝えたい気持ちを書いて、気持ちの絵を描く?」

コクリ
「ここ?」

「うん、書ける?」

コクリ

カードに文字と絵を書いてもらうことにした。

丁寧に書いてくれた。
奏くんが思う気持ちの絵が気になって何も言わずじっと見守る。

まずは『怖い』赤い色鉛筆でグルグル丸を描いていく。その上から黒を塗る。
周りにも赤を散らす。

赤は血で黒は絵の具かな…


他も何も言わなくてもスラスラと描いてくれた。
感情を絵に描くって難しいと思ったけど奏くんはそうでもないようで感情のイメージはしっかり持っているようだった。

丸いものから四角やトゲトゲした絵があった。
その全て上から黒が塗られている。

「できた。」

「ありがとう。上手に書けたね。これを切って、ラミネートしようか。」

「らみねーと?」

「一つ作ってみるね。ちょっと待ってねー、」

一つ作って見せると手に取って嬉しそうな顔をした。

「すごい!ツルツル!」

「これで破れないし濡れても大丈夫だよ。じゃあ、ここに挟んでいってくれる?」

コクリ コクリ

ラミネートの機械に興味津々で出てくるのをじっと見ていた。

「熱いから離れてね」って言っても気になり過ぎてどんどん顔が近づいていくから途中ヒヤヒヤした笑
こんなに興味津々な奏くん初めて見た。

「できたよー」

「ありがとう。綺麗だね。」

「綺麗だね。上手に出来てる。ちょうど入るのあるかなー、」

引き出しから小さいポーチを取り出した。

「お、丁度入るかも。入れてみて」

コクリ コクリ

良いサイズで出し入れしやすい。

「良いね、丁度入った。そのポーチあげる。」

「いいの?!」

「いいよ。」

大切そうにポーチを持っている。

これで少しでも不安が減ったらいいな。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

処理中です...