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455、ザワザワ 伝えられない 奏side
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黒い絵の具に飲み込まれ真っ暗なところにいた。
目が覚めた今も余韻から抜け出せず胸が静かなようでザワザワ煩い。
斗真さんの匂いを嗅いで少し落ち着くけど何かがずっと引っかかって胸の中は静かにならない。
「っ……」
斗真さんっ
そう言いかけて口を開いたが声が出なかったことを思い出して口を閉じた。
「どうした?しんどい?」
「っ……フルフル……」
しんどくはない……しんどいんじゃなくて……
言いたいことが言えなくて俯く。
「うーん、体じゃなくて心がしんどいのかな?胸がザワザワしたり頭が重たかったりするの?」
「………コクリ」
「そっか、何が原因だろう。…気分転換したらザワザワしてるの落ち着くかな?」
原因は分かってる…
さっき僕のお家のことを思い出して黒の絵の具に飲まれてそれを引きずって…
「外の空気に当たりに行こうか。」
コクリ
外は人が居るから怖いけどベランダやお庭は人が居ないから怖くない。
ベランダの窓を開けて夕日でオレンジ色に染った空を見上げ
ゆっくりと時間が過ぎて行き、心地よく髪が揺れる。
目が覚めた今も余韻から抜け出せず胸が静かなようでザワザワ煩い。
斗真さんの匂いを嗅いで少し落ち着くけど何かがずっと引っかかって胸の中は静かにならない。
「っ……」
斗真さんっ
そう言いかけて口を開いたが声が出なかったことを思い出して口を閉じた。
「どうした?しんどい?」
「っ……フルフル……」
しんどくはない……しんどいんじゃなくて……
言いたいことが言えなくて俯く。
「うーん、体じゃなくて心がしんどいのかな?胸がザワザワしたり頭が重たかったりするの?」
「………コクリ」
「そっか、何が原因だろう。…気分転換したらザワザワしてるの落ち着くかな?」
原因は分かってる…
さっき僕のお家のことを思い出して黒の絵の具に飲まれてそれを引きずって…
「外の空気に当たりに行こうか。」
コクリ
外は人が居るから怖いけどベランダやお庭は人が居ないから怖くない。
ベランダの窓を開けて夕日でオレンジ色に染った空を見上げ
ゆっくりと時間が過ぎて行き、心地よく髪が揺れる。
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