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454、おかえり、頑張ったね。 斗真side
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_______________一時間後
「ピクッ……」
「奏くん!奏くん!」
目元が一瞬ピクりと動いた。
名前を呼ぶとゆっくりと目が開いた。
「良かったぁ……」
目が合ってちゃんと俺を認識してくれていた。
安心したらどっと体が重たくなる。
「おかえり、頑張ったね。」
頭を撫でると気持ちよさそうに目を細める。
「しんどかったり痛かったりする?」
フルフル
「おでこ痛くない?」
おでこを触るとぶつけたことは分かってないのか首を傾げた。
「気を失った時に机におでこぶつけちゃったんだよ。冷やしてたから見た目は落ち着いてるけど痛かったり気分が悪くなったら教えてね。」
コクリ
「もう少し寝る?」
フルフル
少ししんどそうな顔をしている。
「そっか、」
「ッ…ッ………」
ん?口を開くが声が出ていない。
「声出ない?」
…コクリ
相当ストレスがあったんだな…
紙とペンを渡すと初めは要らないと返されたが言いたいことがあったのか紙とペンを受け取ってくれた。
〈おしごと おわり〉
︰お仕事終わり?
「うん、終わったよ。」
〈ぼくのせい〉
「え?奏くんのせいじゃないよ。」
俺の仕事は期日までに終わらせたらいいからペース配分は自分で決めれる。
確かに今日は奏くんを優先させて途中で切り上げたが、奏くんのせいではない。
「…………」
自分を責めて俯く奏くんの頭を撫でる。
「おいで、」
コクリ
奏くんを抱っこしてリビングに行く。
ソファーに座ると肩の力を抜いてもたれかかってくる。安心してくれてるのかな?
「やっといつもの奏くんに戻った。しんどかったね。」
?…フルフル
「頑張ったね。ありがとう。」
「…………」
静かに俺の首に顔を押し当てて匂いを嗅ぐ奏くんを抱きしめる。
本当は色々聞きたい。
どうして解離が起きたのか、いつからしんどかったのか、何を思ってどうして欲しいと思っているのか。
聞きたいことは沢山あるけど、聞いたらまた思い出して辛くなるから聞けない。
奏くんもきっと思い出したくないだろう。
奏くんが言いたくなったらその時はちゃんと聞こう。
だから俺からは聞かない。
今、奏くんが落ち着いてるなら安心してくれてるならそれでいい。
そう思うけど、本当にこの判断が奏くんにとっていいのかは分からない。
「ピクッ……」
「奏くん!奏くん!」
目元が一瞬ピクりと動いた。
名前を呼ぶとゆっくりと目が開いた。
「良かったぁ……」
目が合ってちゃんと俺を認識してくれていた。
安心したらどっと体が重たくなる。
「おかえり、頑張ったね。」
頭を撫でると気持ちよさそうに目を細める。
「しんどかったり痛かったりする?」
フルフル
「おでこ痛くない?」
おでこを触るとぶつけたことは分かってないのか首を傾げた。
「気を失った時に机におでこぶつけちゃったんだよ。冷やしてたから見た目は落ち着いてるけど痛かったり気分が悪くなったら教えてね。」
コクリ
「もう少し寝る?」
フルフル
少ししんどそうな顔をしている。
「そっか、」
「ッ…ッ………」
ん?口を開くが声が出ていない。
「声出ない?」
…コクリ
相当ストレスがあったんだな…
紙とペンを渡すと初めは要らないと返されたが言いたいことがあったのか紙とペンを受け取ってくれた。
〈おしごと おわり〉
︰お仕事終わり?
「うん、終わったよ。」
〈ぼくのせい〉
「え?奏くんのせいじゃないよ。」
俺の仕事は期日までに終わらせたらいいからペース配分は自分で決めれる。
確かに今日は奏くんを優先させて途中で切り上げたが、奏くんのせいではない。
「…………」
自分を責めて俯く奏くんの頭を撫でる。
「おいで、」
コクリ
奏くんを抱っこしてリビングに行く。
ソファーに座ると肩の力を抜いてもたれかかってくる。安心してくれてるのかな?
「やっといつもの奏くんに戻った。しんどかったね。」
?…フルフル
「頑張ったね。ありがとう。」
「…………」
静かに俺の首に顔を押し当てて匂いを嗅ぐ奏くんを抱きしめる。
本当は色々聞きたい。
どうして解離が起きたのか、いつからしんどかったのか、何を思ってどうして欲しいと思っているのか。
聞きたいことは沢山あるけど、聞いたらまた思い出して辛くなるから聞けない。
奏くんもきっと思い出したくないだろう。
奏くんが言いたくなったらその時はちゃんと聞こう。
だから俺からは聞かない。
今、奏くんが落ち着いてるなら安心してくれてるならそれでいい。
そう思うけど、本当にこの判断が奏くんにとっていいのかは分からない。
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