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449、眠くなると 奏side

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いつの間にか眠っていた。
しかも斗真さんの上で、

目を覚まし見上げると真剣な顔の斗真さんの顔があった。

「おはよう。眠れた?」

コクリ
斗真さんの上から下りて椅子に座る。
まだ起きたばかりで頭がぼーっとしている。

眠気がくると感覚が鈍くなり不安になる。

「抱っこする?」

っ?…

「不安なんじゃない?」

無意識に斗真さんの服を掴んでいた手を指さされ慌てて離す。

「おいで、」

…コクリ

斗真さんの上に戻り首に顔を埋める。
背中をさすってもらい、斗真さんを感じることで孤独感や不安が少しずつ薄れていった。
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