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432、俺を想って作ってくれたご飯 斗真side
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落ち着いて泣き止んだけど目はまだ赤い。
「ご飯作る。」
「早速作ってくれるの?何作ろうか、」
「何食べたい?」
「うーん、何作れる?奏くんの得意料理が食べたいな。」
「得意料理……」
「何が得意かな?食材はある程度あるよ。」
冷蔵庫の中を見ながら考えている。
「うーん……朝ごはん?」
「もう11時回ってるから朝ごはんとお昼ごはん一緒でもいいよ。」
「…お腹空いてる?」
「うん、空いてるよ。」
「………鮭と豚汁と、だし巻き玉子…ごはん…お漬物…でいい?」
「いいよ。楽しみっ」
冷蔵庫から食材を取って、素早く料理をしていく。
手伝った方がいいかなって思ったけど集中してるから今は話しかけない方がいいかなと思い、横で見守ることにした。
子どもとは思えない包丁さばきで綺麗に切っていき、
コンロ2つとグリルの3つを同時に使い料理をしている。
今のところ味見する様子はなく感覚で作っている。
あっという間に焼き鮭とだし巻き玉子は出来上がった。
「…豚汁の大根と人参がもうちょっと柔らかくなったら完成だからもうちょっと待ってね………斗真さん……」
「ん?どうした?」
「……豚汁…味見してもいい?」
「いいよ。小皿これ使う?熱いから気を付けてね。」
「……斗真さんも…」
「ありがとう。」
俺の分も入れてくれた。
「うん!美味しい。」
「ん、美味しい。」
俺に続いて味見をした。
「大根と人参も柔らかくなった。完成。」
机に運んで準備をする。
お漬物はスーパーで買ってきたものを皿に盛り付けた。
「美味しそー!」
向き合って席につき改めて作ってくれたご飯を見る。
「写真撮って母さんたちに送ってもいい?」
「っ…え……大丈夫かな…上手にできたか分かんない…」
「すっごい上手だよ。大丈夫、奏くんが俺のことを思って作ってくれたから皆に自慢したいな~」
「……じゃあ…おまじないしてから写真撮って。」
「うん、分かった。」
おまじないってどうやってするんだろう。
手を合わせて目を瞑った。
「美味しくなりますように。…美味しくなりますように。………っ美味しくなった。」
「美味しくなった?ありがとう。美味しそうに写真撮るね。」
「うん、」
パシャ
「どう?美味しそうに撮れてる?」
コクリ コクリ
「美味しそうに撮れてる。ありがとう。」
「どういたしまして、こちらこそありがとう。
送ったよ。 食べようか、」
ごはんの写真と一緒にこっそり撮った料理中の奏くんの写真を送った。
「「いただきます。」」
「んっ!!すっごい美味しい!」
「ほんとに?」
「本当に美味しいよ!」
俺の反応を見てゆっくり口に入れる。
「うん、ホントだ、美味しいね。良かった。」
「本当に凄いな、これ全部奏くん1人で作ったんだよ。包丁も上手だし、全部同時進行で作るとか本当に凄いよ。」
「…/////…ありがとう…」
頬が緩みピンク色に染る。
照れてるのかな?可愛い
「味見しておまじないして、奏くんの愛情がたっぷりこもってるから美味しいんだろうな~」
「…愛情入ってる?」
「入ってるよ。」
「/////そっか、…良かった。」
嬉しそうな顔をして下を向いた。
本当に美味しくて2人ともぺろっと完食した。
「ご飯作る。」
「早速作ってくれるの?何作ろうか、」
「何食べたい?」
「うーん、何作れる?奏くんの得意料理が食べたいな。」
「得意料理……」
「何が得意かな?食材はある程度あるよ。」
冷蔵庫の中を見ながら考えている。
「うーん……朝ごはん?」
「もう11時回ってるから朝ごはんとお昼ごはん一緒でもいいよ。」
「…お腹空いてる?」
「うん、空いてるよ。」
「………鮭と豚汁と、だし巻き玉子…ごはん…お漬物…でいい?」
「いいよ。楽しみっ」
冷蔵庫から食材を取って、素早く料理をしていく。
手伝った方がいいかなって思ったけど集中してるから今は話しかけない方がいいかなと思い、横で見守ることにした。
子どもとは思えない包丁さばきで綺麗に切っていき、
コンロ2つとグリルの3つを同時に使い料理をしている。
今のところ味見する様子はなく感覚で作っている。
あっという間に焼き鮭とだし巻き玉子は出来上がった。
「…豚汁の大根と人参がもうちょっと柔らかくなったら完成だからもうちょっと待ってね………斗真さん……」
「ん?どうした?」
「……豚汁…味見してもいい?」
「いいよ。小皿これ使う?熱いから気を付けてね。」
「……斗真さんも…」
「ありがとう。」
俺の分も入れてくれた。
「うん!美味しい。」
「ん、美味しい。」
俺に続いて味見をした。
「大根と人参も柔らかくなった。完成。」
机に運んで準備をする。
お漬物はスーパーで買ってきたものを皿に盛り付けた。
「美味しそー!」
向き合って席につき改めて作ってくれたご飯を見る。
「写真撮って母さんたちに送ってもいい?」
「っ…え……大丈夫かな…上手にできたか分かんない…」
「すっごい上手だよ。大丈夫、奏くんが俺のことを思って作ってくれたから皆に自慢したいな~」
「……じゃあ…おまじないしてから写真撮って。」
「うん、分かった。」
おまじないってどうやってするんだろう。
手を合わせて目を瞑った。
「美味しくなりますように。…美味しくなりますように。………っ美味しくなった。」
「美味しくなった?ありがとう。美味しそうに写真撮るね。」
「うん、」
パシャ
「どう?美味しそうに撮れてる?」
コクリ コクリ
「美味しそうに撮れてる。ありがとう。」
「どういたしまして、こちらこそありがとう。
送ったよ。 食べようか、」
ごはんの写真と一緒にこっそり撮った料理中の奏くんの写真を送った。
「「いただきます。」」
「んっ!!すっごい美味しい!」
「ほんとに?」
「本当に美味しいよ!」
俺の反応を見てゆっくり口に入れる。
「うん、ホントだ、美味しいね。良かった。」
「本当に凄いな、これ全部奏くん1人で作ったんだよ。包丁も上手だし、全部同時進行で作るとか本当に凄いよ。」
「…/////…ありがとう…」
頬が緩みピンク色に染る。
照れてるのかな?可愛い
「味見しておまじないして、奏くんの愛情がたっぷりこもってるから美味しいんだろうな~」
「…愛情入ってる?」
「入ってるよ。」
「/////そっか、…良かった。」
嬉しそうな顔をして下を向いた。
本当に美味しくて2人ともぺろっと完食した。
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