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423 、やるせない気持ち 斗真side
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風呂の入る前から体は限界を訴えていた。
洗ってる間もだんだん呼吸が荒くなって震えていた。
奏くんは体の変化に気づいてないみたいだったけど風呂を上がった頃には限界を過ぎてしまっていた。
ぐったりとして動かなくなった奏くんに声をかけながら様子を伺う。
呼吸は落ち着いて震えも治まっているが反応が無い。
抱き上げベッドに入っても反応はなく目を閉じさせるとすぐ寝息に変わった。
ピピピッ…
38.1…
風呂入ったからかな…
明日起きたら元に戻ってるかな…
熱もあるから眠れるなら寝かせてあげたいけどこのまままた目覚めなかったらどうしようという不安が脳に広がる。
風呂に入る前から体は風呂を拒否してたけど奏くんはパニックを起こすこともなく落ち着いていた。
本当に体と心が別みたいに見えたな…
ピロンッ
っ、透からメールが届いた。
〈大丈夫?〉
風呂であったことを送る。
〈心と体の一致が難しいんだろうな。
今まで心が思ったことをすることは叶わなかったのに急に願ったら叶うようになったから体の異常を無視して心を優先しちゃってるんだろうね。
心がやりたい事をを叶えた上で体のことも仲介して伝えれたのは良かったと思うよ。
けど、体を優先しなきゃいけない時もあるからそこは斗真が判断してやって。
体がどれだけストレスに感じてるか分かんないけど今落ち着いて寝れてるなら明日には熱下がってるかな。
明日下がってなかったら風邪薬飲ませてね。高熱が続くようなら解熱剤も飲ませていいからね。〉
〈分かった。ありがとう。また何かあったらメールする。〉
〈いいえ~
1人で抱え込むなよ、斗真には俺がついてるからな。
今日はお疲れ様。おやすみ。〉
〈ありがとう。頼りにしてる。〉
心と体の一致か…
身売りの仕事とか奏くんが嫌がっても無理やりやらされてたんだもんな…
奏くんの気持ちが無視され続けてたら一致しなくなることもあるか……
俺には想像できないほどこの小さい体で沢山耐えて心を押し殺してたんだろうな…
奏くんの小さな頭を撫でて、やるせない気持ちに溜め息がこぼれた。
洗ってる間もだんだん呼吸が荒くなって震えていた。
奏くんは体の変化に気づいてないみたいだったけど風呂を上がった頃には限界を過ぎてしまっていた。
ぐったりとして動かなくなった奏くんに声をかけながら様子を伺う。
呼吸は落ち着いて震えも治まっているが反応が無い。
抱き上げベッドに入っても反応はなく目を閉じさせるとすぐ寝息に変わった。
ピピピッ…
38.1…
風呂入ったからかな…
明日起きたら元に戻ってるかな…
熱もあるから眠れるなら寝かせてあげたいけどこのまままた目覚めなかったらどうしようという不安が脳に広がる。
風呂に入る前から体は風呂を拒否してたけど奏くんはパニックを起こすこともなく落ち着いていた。
本当に体と心が別みたいに見えたな…
ピロンッ
っ、透からメールが届いた。
〈大丈夫?〉
風呂であったことを送る。
〈心と体の一致が難しいんだろうな。
今まで心が思ったことをすることは叶わなかったのに急に願ったら叶うようになったから体の異常を無視して心を優先しちゃってるんだろうね。
心がやりたい事をを叶えた上で体のことも仲介して伝えれたのは良かったと思うよ。
けど、体を優先しなきゃいけない時もあるからそこは斗真が判断してやって。
体がどれだけストレスに感じてるか分かんないけど今落ち着いて寝れてるなら明日には熱下がってるかな。
明日下がってなかったら風邪薬飲ませてね。高熱が続くようなら解熱剤も飲ませていいからね。〉
〈分かった。ありがとう。また何かあったらメールする。〉
〈いいえ~
1人で抱え込むなよ、斗真には俺がついてるからな。
今日はお疲れ様。おやすみ。〉
〈ありがとう。頼りにしてる。〉
心と体の一致か…
身売りの仕事とか奏くんが嫌がっても無理やりやらされてたんだもんな…
奏くんの気持ちが無視され続けてたら一致しなくなることもあるか……
俺には想像できないほどこの小さい体で沢山耐えて心を押し殺してたんだろうな…
奏くんの小さな頭を撫でて、やるせない気持ちに溜め息がこぼれた。
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