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419、しんどいよな。 斗真side

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「片付けは俺がするからここで待ってて、」

フルフル
「僕も…片付けする。」

「分かった。無理しちゃダメだよ?」

コクリ

ボールを持って来てくれたけどやっぱりしんどいんだろう。
キッチンに着くとその場にしゃがみ込んでしまった。

「ありがとう。これ飲んで待っててね。」

……ウルッ

壁にもたれさせてスポーツドリンクが入ったコップを渡すと最後まで片付けができないのは悔しいのか涙をためた目で見つめられる。

「これ持ってきてくれただけで十分嬉しかったよ。ありがとう。」

静かに涙をこぼし、ゆっくりとスポーツドリンクを飲んでくれた。

イチゴのムースも作ってもうしんどいんだろうな。
普段しんどそうにしない奏くんがしゃがみ込むって相当だろうな…

早く片付けて寝かせよう。
今日はもう風呂はいいかな。明日熱が下がってたら朝入ろう。
風呂もストレスだし、できるだけストレスから守ってやりたかった。

「お待たせ、全部飲めた?偉いね。
パジャマに着替えて今日はもう寝ようか。」

「……お風呂…ない?」

「うん、明日熱がちゃんと下がってたらお風呂入ろう。今日は体拭くだけにしようか。」

「………お風呂…入る……」

「入りたいの?」

「………臭いのやだ…」

「臭くないよ?体気持ち悪い?」

「…臭い…」

「汗かいたからかな?」

「………」

今まで臭いとか汚いとか沢山言われたって言ってたもんな…
洗わなきゃ汚いって思い込んでるんだろうな。
風呂は奏くんにとってストレスだって分かってるけどここで奏くんの気持ちを無視して入らなかったらそれはそれでストレスなんだろうな…

なら…奏くんの意思を尊重するか。


「じゃあお風呂入ろうか。」

コクリ

着替えと風呂のおもちゃを持って風呂に向かった。
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