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409、真実 斗真side
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「あのね、」
分かりやすいように紙に書いて説明する。
「奏くんはお父さんにお金を持ってくるために働かされてたんだよね。」
コクリ
「それ自体が間違ってる。子どもは親のために働くことはしなくていいの。」
「…でも…お金なくて…」
「じゃあ奏くんのお父さんとお母さんは働いてた?」
「…フルフル」
「お金が無いなら親が働いたらいいんじゃない?」
「……でも…でも…お父さんが…」
「うん、じゃあ奏くんが痛い思いして稼いだお金でお父さんとお母さんは何してたか知ってる?」
「………知らない」
「遊んでたんだよ。奏くんのお金で、それでも奏くんはあんな痛い思いして働いてお金持ってこなきゃダメ?」
「………」
「親が遊ぶお金を稼ぐのは子どもがしなきゃいけないことじゃないよ。」
現実を伝え過ぎたか…でも、ちゃんと伝えなきゃ子どもが働かなくていい理由を納得してくれないと思った。
「……無駄だった?」
「無駄じゃないよ。奏くんはお父さんに言われてやらなきゃいけないって思ってやってたんだよね。
それにね、響が言ってたんだけど響は親に殴られるなら客に犯された方がマシだって思ってたんだって。奏くんも?」
「…コクリ、お金…持ってきたら痛いないの…」
「そっか、お仕事頑張ることが奏くんの身体を守る方法だったんだね。」
「…お客さんは…?」
「お客さん?」
「お客さんも間違ってる?」
「うん、間違ってるよ。奏くんを傷付けたのも間違ってるし、お金で奏くんの身体を買って犯したことも間違ってる。」
「お金払っても?」
「うん、子どもの身体をお金で買うっていうのが間違ってるんだ。」
「…買っちゃダメなの?」
「うん、買っちゃダメだし、子どもを犯しちゃダメ。…まぁ俺も奏くんにキスしたり一緒にオナニーしたからあんま強くは言えないけどダメだよ。」
「僕は斗真さんとキスしたい……」
「ありがと。気持ちだけ受け取っとくね。」
「斗真さんとお客さんは違う…斗真さんは痛いことも苦しいこともしない……」
「そっか、ありがとう。」
「僕はどうしてたら良かった?」
「…もし俺が奏くんの立場だったとしても何もできないと思う。痛みに耐えて時間が経つのを待つしかできないかな。」
「………」
「でも、もし俺が奏くんの立場だったら体も心も壊れてると思う。」
「…ぇ…」
「奏くんは壊れずに俺の元に来てくれたから俺より凄いと思う。」
「…僕…凄い…?」
「うん、凄いよ。よくここまで我慢できたね。頑張ったね。」
「……頑張った…僕…頑張った…」
「うん、頑張ったよ。俺の元に来てくれてありがとう。」
「……僕も斗真さんに会えて良かった。」
「ありがと。もう我慢しなくていいからね。」
「……っ…ん”…ぅ…ん”…」
涙が次々と溢れるように流れる奏くんを抱きしめて受け止める。
分かりやすいように紙に書いて説明する。
「奏くんはお父さんにお金を持ってくるために働かされてたんだよね。」
コクリ
「それ自体が間違ってる。子どもは親のために働くことはしなくていいの。」
「…でも…お金なくて…」
「じゃあ奏くんのお父さんとお母さんは働いてた?」
「…フルフル」
「お金が無いなら親が働いたらいいんじゃない?」
「……でも…でも…お父さんが…」
「うん、じゃあ奏くんが痛い思いして稼いだお金でお父さんとお母さんは何してたか知ってる?」
「………知らない」
「遊んでたんだよ。奏くんのお金で、それでも奏くんはあんな痛い思いして働いてお金持ってこなきゃダメ?」
「………」
「親が遊ぶお金を稼ぐのは子どもがしなきゃいけないことじゃないよ。」
現実を伝え過ぎたか…でも、ちゃんと伝えなきゃ子どもが働かなくていい理由を納得してくれないと思った。
「……無駄だった?」
「無駄じゃないよ。奏くんはお父さんに言われてやらなきゃいけないって思ってやってたんだよね。
それにね、響が言ってたんだけど響は親に殴られるなら客に犯された方がマシだって思ってたんだって。奏くんも?」
「…コクリ、お金…持ってきたら痛いないの…」
「そっか、お仕事頑張ることが奏くんの身体を守る方法だったんだね。」
「…お客さんは…?」
「お客さん?」
「お客さんも間違ってる?」
「うん、間違ってるよ。奏くんを傷付けたのも間違ってるし、お金で奏くんの身体を買って犯したことも間違ってる。」
「お金払っても?」
「うん、子どもの身体をお金で買うっていうのが間違ってるんだ。」
「…買っちゃダメなの?」
「うん、買っちゃダメだし、子どもを犯しちゃダメ。…まぁ俺も奏くんにキスしたり一緒にオナニーしたからあんま強くは言えないけどダメだよ。」
「僕は斗真さんとキスしたい……」
「ありがと。気持ちだけ受け取っとくね。」
「斗真さんとお客さんは違う…斗真さんは痛いことも苦しいこともしない……」
「そっか、ありがとう。」
「僕はどうしてたら良かった?」
「…もし俺が奏くんの立場だったとしても何もできないと思う。痛みに耐えて時間が経つのを待つしかできないかな。」
「………」
「でも、もし俺が奏くんの立場だったら体も心も壊れてると思う。」
「…ぇ…」
「奏くんは壊れずに俺の元に来てくれたから俺より凄いと思う。」
「…僕…凄い…?」
「うん、凄いよ。よくここまで我慢できたね。頑張ったね。」
「……頑張った…僕…頑張った…」
「うん、頑張ったよ。俺の元に来てくれてありがとう。」
「……僕も斗真さんに会えて良かった。」
「ありがと。もう我慢しなくていいからね。」
「……っ…ん”…ぅ…ん”…」
涙が次々と溢れるように流れる奏くんを抱きしめて受け止める。
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