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405、水分補給 斗真side

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水分をとってくれない…
熱が上がってるみたいで汗かいてるし少しでもいいから水分をとってほしい。
どうしよう…

薬も飲めないし…


そーっと首に手を当てるとビクッとされたが大人しくしてくれた。
やっぱり熱上がってるな…


「響、」

「………」

「やっぱりこれ飲んでくれないかな?…」

「要らない。」

即答で返ってきた。
だよな…

「斗真のならいいよ。」

「だから…それは無理だって」

「なんで…奏よりは下手だけど俺だって気持ち良くできるよ。」

「そういう問題じゃない。」

…奏くんが上手いことは知ってる…俺も一度されたことがある。けど、こんな形ではしたくない。

「………」

「じゃあ…キスしよ。」

「…良いよ。唾液?…ッ!!!ん‪”‬!!!!!
ケホケホッケホケホッ!!!」

振り向いた隙にスポーツドリンクを口に含み口移しで飲ませた。

少し噎せたけどちゃんと飲めたみたいだった。
奏くんにも何度か自分で飲めなかった時は口移しで飲ませてた。

当然反応が奏くんとは違って怒っていた。
そらそうだよな。
っというか、こんな事したら普通怒るよな。

「ごめん。」

「許さない。」

寝室から出て行ってしまった。
完全に怒らせたな…

水分を取らせたかったとはいえやり過ぎたか…

リビングに行くとさっきと同じ隅で脚を抱えて座っていた。

「響…」

「最低」

「…ごめん、」

「薬は?」

「入ってないよ。」

「嘘だ」

「嘘じゃないよ。薬の作用なかったら許してくれる?」

「…考える。」

「考えてくれるんだ。ありがとう。」

「それまで一緒に待とうか、おいでー。」

横に座ると素直にもたれかかって来てくれた。
初めは強ばってたけどやっぱりしんどかったのか脱力して膝枕で目を瞑ってくれた。

まだ怒ってるし薬入れたって疑ってるけど少し気持ちは許してくれてるのかな?
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