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397、いつから? 斗真side
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この顔……
「…………響?」
目が合った途端睨まれた。
いつ交代したの…全然気づかなかった…
机の上には昨日奏くんと一緒に書いた俺が仕事中にやる事リストの紙が広げられていた。
やる事を考えて不安になったのか…
嫌な記憶を思い出したのか…
「何これ」
リストの紙を見て響が聞いてきた。
「俺の仕事中に奏くんがすること書いたんだ。」
「ふーん、…だからか、」
「???何が?」
「いや、別に」
「何、奏くんのこと?教えて?」
「お前の役に立つとかで騒いでたからそういう事ねって思っただけ。ま、俺には関係ないけど。」
「関係ないの?」
「何?役に立てって言ってんの?」
「いや、そうじゃなくて、奏くんはそこを凄く気にしてるから。響は気にしてないの?」
「気にしてない。俺はお前のために生きてない。奏と俺のために生きてるから。俺は後の痛みを減らすために行動するだけ。」
「後の痛みって?」
「アイツらに殴られないために率先して体を客に売り犯される。抵抗したら後でアイツらに殴られるから抵抗せず犯された方がマシじゃん。」
「…そっか…だから昨日も…」
「何、俺はお前もアイツらと同じだと思ってるから。善人ズラしてんじゃねぇよ。」
「うん…まだ2回しか話してないもんね。」
「は?回数とか関係ないから、俺は誰も信じねぇから。」
「分かったよ。」
役に立つか………
奏くんの根本には親の言葉が深く刻まれてるんだよな…
「…………響?」
目が合った途端睨まれた。
いつ交代したの…全然気づかなかった…
机の上には昨日奏くんと一緒に書いた俺が仕事中にやる事リストの紙が広げられていた。
やる事を考えて不安になったのか…
嫌な記憶を思い出したのか…
「何これ」
リストの紙を見て響が聞いてきた。
「俺の仕事中に奏くんがすること書いたんだ。」
「ふーん、…だからか、」
「???何が?」
「いや、別に」
「何、奏くんのこと?教えて?」
「お前の役に立つとかで騒いでたからそういう事ねって思っただけ。ま、俺には関係ないけど。」
「関係ないの?」
「何?役に立てって言ってんの?」
「いや、そうじゃなくて、奏くんはそこを凄く気にしてるから。響は気にしてないの?」
「気にしてない。俺はお前のために生きてない。奏と俺のために生きてるから。俺は後の痛みを減らすために行動するだけ。」
「後の痛みって?」
「アイツらに殴られないために率先して体を客に売り犯される。抵抗したら後でアイツらに殴られるから抵抗せず犯された方がマシじゃん。」
「…そっか…だから昨日も…」
「何、俺はお前もアイツらと同じだと思ってるから。善人ズラしてんじゃねぇよ。」
「うん…まだ2回しか話してないもんね。」
「は?回数とか関係ないから、俺は誰も信じねぇから。」
「分かったよ。」
役に立つか………
奏くんの根本には親の言葉が深く刻まれてるんだよな…
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