こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

神娘

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387、目覚めから 斗真side

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…っ…

朝…?

薄ら目を開けて腕の中にいる奏くんを見るとぱっちりとした目と目が合った。

「おはよう。起きてたの?」

「おはよう…コクリ」

「眠れなかった?」

「フルフル、寝た。お外が明るくなってから起きた。」

「そっか、良かった。」

「………斗真さん…昨日…ごめんなさい……ありがとう…」

「っ…うん、どういたしまして。」

いつもこういう時は自分を責めて謝る奏くんが「ありがとう」と言ってくれたことが嬉しかった。
少し心が近づいた気がした。

「起きよっか、」

コクリ

布団から出て服を選ぶ。


「できた。」

着替え終えたら抱きついてくれた。
上目遣いで見つめてくる姿が小動物みたいに可愛くて両手で優しく頭を撫でる。

「ほんと可愛いなぁー」

「/////…お星様付けて」

「いいよー、可愛いっ」

「ありがとう。」

星のピンを付けて前髪を留めると顔見えて可愛さが倍増する。
大きい目に小さな鼻に小さな口、ほんとに整ってるなぁ。
髪が長いから女の子に間違えられそうなくらい可愛い。
髪もサラサラで光に当たると綺麗な茶色に光る。
目も少し茶色いな、肌も白いし海外の血が入ってるのかな?

「…?斗真さん?」

黙って見てたからか心配そうに見上げてきた。

「奏くんが可愛いなぁーって思って、髪と目が茶色いから海外の血が入ってるのかな?」

「かいがい…?」

「うーん、海外…なんて説明したらいいだろ…人によって髪とか目の色って違うんだけど、奏くんの色の人が海外に多いからそっちの血が入ってるのかなーって…難しいな笑」

「斗真さんは黒?髪はちょっと茶色い」

「うん、俺は目は真っ黒だな。髪はダークブラウンに染めてるから濃い茶色だね。元は髪も真っ黒だよ。」

「黒綺麗。」

「ありがとう。奏くんの色も綺麗だよ。」

嬉しそうな顔をして抱きついてきたから優しく抱きしめた。
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