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316、クマの名は 奏side
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起きてからもやっぱり眠たくてさっきからずっと瞼と戦っている。
「寝ても良いよ。」
何回言われたかな、
本当は眠たいけど…寝たらまた一人になっちゃうから…
さっきの夢を思い出すだけで怖くてくまさんを握る力が強くなる。
「おいで、」
フルフル…
本当はギューってしてほしかったけど、ギューってしたら眠たくなっちゃうから…
首を横に振って俯いた。
「ギューしたくない?」
………フルフル
「そっか、じゃあ気分転換する?」
…?
「庭でギューする?」
…コクリ
「おいで、」
斗真さんに抱っこしてもらって庭に行く。
もちろんくまさんも一緒に。
「気持ちいね。」
コクリ
風が気持ちよく肌に当たる。
ここに来たらいつも気持ちが穏やかになる。
斗真さんの胸にもたれかかって庭を眺める。
「くまさんにお名前つけたい。」
「良いよ。何にする?」
斗真さんは馬鹿にせず一緒に考えてくれた。
「どういうのがいいかな?男の子?女の子?」
「男の子」
「そうなんだぁ、うーん、ベージュ…」
「べぇじゅ??」
「このくまの色のことだよ。茶色ってこと。」
「茶色……クッキー!クッキーと同じ色」
「ホントだね、」
「クッキー、名前クッキーにする。」
「いいね。可愛い名前だね。」
コクリ、
「クッキー作ったから貰えたの、嬉しかったの」
「そっか、喜んでくれて良かったー」
「髪の毛のも嬉しかったの。目が痛くない。ありがとう。嬉しいいっぱいありがとう。」
「どういたしまして。」
ありがとうの気持ちを伝えると斗真さんは嬉しい顔をして僕をギューって抱きしめた。
それが嬉しくてスリスリ胸に顔を擦り付けた。
「寝ても良いよ。」
何回言われたかな、
本当は眠たいけど…寝たらまた一人になっちゃうから…
さっきの夢を思い出すだけで怖くてくまさんを握る力が強くなる。
「おいで、」
フルフル…
本当はギューってしてほしかったけど、ギューってしたら眠たくなっちゃうから…
首を横に振って俯いた。
「ギューしたくない?」
………フルフル
「そっか、じゃあ気分転換する?」
…?
「庭でギューする?」
…コクリ
「おいで、」
斗真さんに抱っこしてもらって庭に行く。
もちろんくまさんも一緒に。
「気持ちいね。」
コクリ
風が気持ちよく肌に当たる。
ここに来たらいつも気持ちが穏やかになる。
斗真さんの胸にもたれかかって庭を眺める。
「くまさんにお名前つけたい。」
「良いよ。何にする?」
斗真さんは馬鹿にせず一緒に考えてくれた。
「どういうのがいいかな?男の子?女の子?」
「男の子」
「そうなんだぁ、うーん、ベージュ…」
「べぇじゅ??」
「このくまの色のことだよ。茶色ってこと。」
「茶色……クッキー!クッキーと同じ色」
「ホントだね、」
「クッキー、名前クッキーにする。」
「いいね。可愛い名前だね。」
コクリ、
「クッキー作ったから貰えたの、嬉しかったの」
「そっか、喜んでくれて良かったー」
「髪の毛のも嬉しかったの。目が痛くない。ありがとう。嬉しいいっぱいありがとう。」
「どういたしまして。」
ありがとうの気持ちを伝えると斗真さんは嬉しい顔をして僕をギューって抱きしめた。
それが嬉しくてスリスリ胸に顔を擦り付けた。
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