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315、起きるまで 斗真side
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奏くんが眠ってからまだ30分しか経ってない。
本人は起きようとしてるけどもう少し寝てほしい。
「っ…ん……」
不安になったのかぬいぐるみを抱きしめていた手が空をかく。
「ここにいるよ。」
手を握ると落ち着いて体の力がすっと抜ける。
「大丈夫、大丈夫、」
ぬいぐるみと一緒なら眠れるんだ。
気に入ってくれたみたいで良かった。
寝ている間、無意識だろうけどクマの毛をスリスリ撫でていた。
ふわふわで気持ちいいもんなぁ
ぬいぐるみと一緒に寝る姿が子どもらしくて可愛らしい。ずっと見てたいな。
「…ん………ん………っ…」
「奏くん?」
嫌な夢見てるのか?
眉間にシワがよる。
「奏くん、おいで、」
体を起こし、抱きしめる。
ぬいぐるみを持った手は離さないでいた。
「大丈夫だよ。」
背中を擦ると体重をかけてくれた。
「……ん……っ…斗真さん?」
薄ら目を開けて見上げた。
目が合ったがまだ寝ぼけてるのかぼーっとしている。
できるだけ寝てほしかったが、無理に寝かせると悪夢を見るので今は起こすことにした。
「おはよ。」
「…斗真さん…」
「どうした?」
「……フルフル」
「怖い夢見たの?」
「…コクリ…斗真さんいなくなっちゃう夢……っ…」
「そっか、怖かったね、ずっと一緒にいるからね。大丈夫だよ。」
コクリ…コクリッ…
「一緒がいい…」
「一緒にいるよ。」
「ん…っ…ん…ぅっ……」
悪夢を思い出して涙を流した。
本人は起きようとしてるけどもう少し寝てほしい。
「っ…ん……」
不安になったのかぬいぐるみを抱きしめていた手が空をかく。
「ここにいるよ。」
手を握ると落ち着いて体の力がすっと抜ける。
「大丈夫、大丈夫、」
ぬいぐるみと一緒なら眠れるんだ。
気に入ってくれたみたいで良かった。
寝ている間、無意識だろうけどクマの毛をスリスリ撫でていた。
ふわふわで気持ちいいもんなぁ
ぬいぐるみと一緒に寝る姿が子どもらしくて可愛らしい。ずっと見てたいな。
「…ん………ん………っ…」
「奏くん?」
嫌な夢見てるのか?
眉間にシワがよる。
「奏くん、おいで、」
体を起こし、抱きしめる。
ぬいぐるみを持った手は離さないでいた。
「大丈夫だよ。」
背中を擦ると体重をかけてくれた。
「……ん……っ…斗真さん?」
薄ら目を開けて見上げた。
目が合ったがまだ寝ぼけてるのかぼーっとしている。
できるだけ寝てほしかったが、無理に寝かせると悪夢を見るので今は起こすことにした。
「おはよ。」
「…斗真さん…」
「どうした?」
「……フルフル」
「怖い夢見たの?」
「…コクリ…斗真さんいなくなっちゃう夢……っ…」
「そっか、怖かったね、ずっと一緒にいるからね。大丈夫だよ。」
コクリ…コクリッ…
「一緒がいい…」
「一緒にいるよ。」
「ん…っ…ん…ぅっ……」
悪夢を思い出して涙を流した。
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