312 / 719
312、プレゼント 斗真side
しおりを挟む
家に着くと奏くんが出迎えてくれた。
少し目が赤かったからお留守番が辛かったのかと心配したがそうではなかったみたいで安心した。
母さんと一緒に作ったクッキーを見せたくてウキウキしてる。俺の手を引く後ろ姿だけでもう可愛い。
「良い匂い!上手に出来たねー!」
コクリ コクリ
「あのね、あのね、僕ね、混ぜ混ぜして型抜きしたの。」
よっぽど楽しかったんだな。やったことを教えてくれる。
「そっかー、楽しかった?」
コクリ コクリ
「楽しかったっ」
「良かった笑」
必死に話す姿が子どもらしくて思わず頬が緩む。
1時間半くらいしか離れてなかったのに話したいことが沢山できたんだなぁ。
こうやって言葉で伝えれるようになったんだなぁ。
「クッキー食べながらゆっくり話そっか。」
コクリ コクリ
母さんに言われ奏くんと一緒に机に準備をする。
「何飲む~?」
「クッキーならコーヒーとかミルクとか合うけど…飲めるかな?」
「……斗真さんと一緒がいい。」
「じゃあ、ホットミルクにしようか。砂糖多めで、」
「は~い」
「ほっとみるく?」
「牛乳飲んだことある?」
「………」
「牛知ってる?」
「うし…動物の?」
「そう、その牛のミルクだよ。」
「牛のミルク……コクリ、」
多分あんまり分かってないな笑
そう思いつつも理解しようとしてることに感心した。
奏くんは新しいことを吸収する力が凄いし、考える力もある。
色々経験してどんどん学んでいくんだろうな。
「できたよ~」
「はーい、」
「ホットミルクは熱いから気をつけてね~」
コクリ
「ありがと、」
「は~い、じゃあいただきま~す」
「「いただきます」」
ジー
反応が気になるのかじっと見つめられる。
「っん!美味しい」
「ほんとだ~美味しい~」
パァ~
表情はあまり変わらないが、穏やかな表情になったのが分かった。
パクッ
「!!…モグモグ…おいしい」
「ふふっ笑 美味しいね。」
コクリコクリ
「奏くんの愛情が入ってるから美味しいのよ~」
「あいじょう?」
「美味しくな~れ♪斗真に美味しいクッキーを食べさせてあげたいな♪っていう奏くん愛が入ってるから美味しいのよ。」
「愛……僕の愛、美味しい?」
➳♡ズキュン
「っ!!、美味しいよ」
危ない危ない…不意打ちすぎて脳がパンクするとこだった…
たまに来る無意識の可愛さにいつもドキドキする。
頑張って平然を装ったが母さんにはバレてたようでクスクス笑われる。
「あ、そうだ。美味しいクッキーのお礼に奏くんへプレゼント。どうぞ、」
「?!?!、僕に?」
「うん、奏くんに」
綺麗にラッピングされたプレゼントを渡すと目をキラキラさせながらプレゼントを見つめている。
「開けていいよ。」
ッコクリ
そーっとリボンを外してそっと中を覗く。
「え!…わぁ!くまさん!ふわふわ!可愛い!いいの??」
「良いよ。今日沢山頑張ったからご褒美。まだ入ってるよ。」
「…お星様??」
「前髪を留めるピン留め、どっちがいい?」
「えっと…えっと…水色」
「貸してー、ここ押したら開くから、これで髪を挟んで、お!似合うねー。」
「わぁ~!ありがとう、ありがとう」
鏡を見て喜んでくれた。
こんなに喜んでくれたらプレゼントし甲斐があるよな~
「良かったわね~クッキー作りもたくさん頑張ったもんね~」
コクリ コクリ
「ありがとう、ありがとう…っ…ありがとうっ……ぅ…ぅ…」
嬉しいのキャパを超えるとやっぱり泣いてしまう。
「おいでー、」
コクリ
抱きしめると嬉しい気持ちを処理しきれなくて「ありがとう」を何度も言いながら涙をこぼした。
落ち着いたころには目は真っ赤になっていた。
帰った時も赤かったけどさっきよりも真っ赤だな笑
泣き疲れたのかぼーっとしている。
「ホットミルク飲む?丁度いい温かさだよ。」
コクリ
落としそうでコップを下から支える。
「一口飲もうか?」
…コクリ
初めてのものはやっぱり怖いのかな。
一口飲んで見せると俺の顔を見てからまたホットミルクを見つめる。
恐る恐るコップに口をつけ、一口含む。
「ゴクッ…美味しい…」
「良かった。」
ゴクゴク
一気に飲み干した。
好きな飲み物になったかな?
「ホットミルクは美香さんの愛情で美味しいの?」
「そうよ~愛情込めて作ったからね♪美味しかったでしょ~」
コクリ
「美味しかった」
「そっかそっか~ほんと可愛いなぁ~」
母さんは満足そうに奏くんの頭を撫でた。
コク…コク……
クッキー食べて、ホットミルクも飲んで程よく温まって、さっき泣いたのもあってかさっきからコクコクと頭が動く。
気に入ってくれたみたいでクマのぬいぐるみを抱きしめている。
クマにお腹引っ付けて安心できたのかな。
コク…コク……
「寝てもいいよ。」
ッ…フルフル…
頭を振って起きようとするが肩からブランケットを掛けて体を倒してやるとすぐ眠りに落ちた。
昨晩も全然眠れてないし、今日は沢山頑張って疲れたね。俺の家で寝た時よりも長く寝てくれる気がした。
「奏くん寝た?」
「うん、クマ抱きしめて寝てる。」
パシャ
ぬいぐるみを抱きしめて眠る奏くんの寝顔が可愛すぎて1枚撮らせてもらった。
「良いの撮れた?」
「うん、撮れたよ。めっちゃ可愛い。」
「共有してね~」
「はーい笑」
起こさないようにそーっと離れ、母さんがいるキッチンへ向かった。
少し目が赤かったからお留守番が辛かったのかと心配したがそうではなかったみたいで安心した。
母さんと一緒に作ったクッキーを見せたくてウキウキしてる。俺の手を引く後ろ姿だけでもう可愛い。
「良い匂い!上手に出来たねー!」
コクリ コクリ
「あのね、あのね、僕ね、混ぜ混ぜして型抜きしたの。」
よっぽど楽しかったんだな。やったことを教えてくれる。
「そっかー、楽しかった?」
コクリ コクリ
「楽しかったっ」
「良かった笑」
必死に話す姿が子どもらしくて思わず頬が緩む。
1時間半くらいしか離れてなかったのに話したいことが沢山できたんだなぁ。
こうやって言葉で伝えれるようになったんだなぁ。
「クッキー食べながらゆっくり話そっか。」
コクリ コクリ
母さんに言われ奏くんと一緒に机に準備をする。
「何飲む~?」
「クッキーならコーヒーとかミルクとか合うけど…飲めるかな?」
「……斗真さんと一緒がいい。」
「じゃあ、ホットミルクにしようか。砂糖多めで、」
「は~い」
「ほっとみるく?」
「牛乳飲んだことある?」
「………」
「牛知ってる?」
「うし…動物の?」
「そう、その牛のミルクだよ。」
「牛のミルク……コクリ、」
多分あんまり分かってないな笑
そう思いつつも理解しようとしてることに感心した。
奏くんは新しいことを吸収する力が凄いし、考える力もある。
色々経験してどんどん学んでいくんだろうな。
「できたよ~」
「はーい、」
「ホットミルクは熱いから気をつけてね~」
コクリ
「ありがと、」
「は~い、じゃあいただきま~す」
「「いただきます」」
ジー
反応が気になるのかじっと見つめられる。
「っん!美味しい」
「ほんとだ~美味しい~」
パァ~
表情はあまり変わらないが、穏やかな表情になったのが分かった。
パクッ
「!!…モグモグ…おいしい」
「ふふっ笑 美味しいね。」
コクリコクリ
「奏くんの愛情が入ってるから美味しいのよ~」
「あいじょう?」
「美味しくな~れ♪斗真に美味しいクッキーを食べさせてあげたいな♪っていう奏くん愛が入ってるから美味しいのよ。」
「愛……僕の愛、美味しい?」
➳♡ズキュン
「っ!!、美味しいよ」
危ない危ない…不意打ちすぎて脳がパンクするとこだった…
たまに来る無意識の可愛さにいつもドキドキする。
頑張って平然を装ったが母さんにはバレてたようでクスクス笑われる。
「あ、そうだ。美味しいクッキーのお礼に奏くんへプレゼント。どうぞ、」
「?!?!、僕に?」
「うん、奏くんに」
綺麗にラッピングされたプレゼントを渡すと目をキラキラさせながらプレゼントを見つめている。
「開けていいよ。」
ッコクリ
そーっとリボンを外してそっと中を覗く。
「え!…わぁ!くまさん!ふわふわ!可愛い!いいの??」
「良いよ。今日沢山頑張ったからご褒美。まだ入ってるよ。」
「…お星様??」
「前髪を留めるピン留め、どっちがいい?」
「えっと…えっと…水色」
「貸してー、ここ押したら開くから、これで髪を挟んで、お!似合うねー。」
「わぁ~!ありがとう、ありがとう」
鏡を見て喜んでくれた。
こんなに喜んでくれたらプレゼントし甲斐があるよな~
「良かったわね~クッキー作りもたくさん頑張ったもんね~」
コクリ コクリ
「ありがとう、ありがとう…っ…ありがとうっ……ぅ…ぅ…」
嬉しいのキャパを超えるとやっぱり泣いてしまう。
「おいでー、」
コクリ
抱きしめると嬉しい気持ちを処理しきれなくて「ありがとう」を何度も言いながら涙をこぼした。
落ち着いたころには目は真っ赤になっていた。
帰った時も赤かったけどさっきよりも真っ赤だな笑
泣き疲れたのかぼーっとしている。
「ホットミルク飲む?丁度いい温かさだよ。」
コクリ
落としそうでコップを下から支える。
「一口飲もうか?」
…コクリ
初めてのものはやっぱり怖いのかな。
一口飲んで見せると俺の顔を見てからまたホットミルクを見つめる。
恐る恐るコップに口をつけ、一口含む。
「ゴクッ…美味しい…」
「良かった。」
ゴクゴク
一気に飲み干した。
好きな飲み物になったかな?
「ホットミルクは美香さんの愛情で美味しいの?」
「そうよ~愛情込めて作ったからね♪美味しかったでしょ~」
コクリ
「美味しかった」
「そっかそっか~ほんと可愛いなぁ~」
母さんは満足そうに奏くんの頭を撫でた。
コク…コク……
クッキー食べて、ホットミルクも飲んで程よく温まって、さっき泣いたのもあってかさっきからコクコクと頭が動く。
気に入ってくれたみたいでクマのぬいぐるみを抱きしめている。
クマにお腹引っ付けて安心できたのかな。
コク…コク……
「寝てもいいよ。」
ッ…フルフル…
頭を振って起きようとするが肩からブランケットを掛けて体を倒してやるとすぐ眠りに落ちた。
昨晩も全然眠れてないし、今日は沢山頑張って疲れたね。俺の家で寝た時よりも長く寝てくれる気がした。
「奏くん寝た?」
「うん、クマ抱きしめて寝てる。」
パシャ
ぬいぐるみを抱きしめて眠る奏くんの寝顔が可愛すぎて1枚撮らせてもらった。
「良いの撮れた?」
「うん、撮れたよ。めっちゃ可愛い。」
「共有してね~」
「はーい笑」
起こさないようにそーっと離れ、母さんがいるキッチンへ向かった。
49
お気に入りに追加
848
あなたにおすすめの小説
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
うちの前に落ちてたかわいい男の子を拾ってみました。
まつも☆きらら
BL
ある日、弟の海斗とマンションの前にダンボールに入れられ放置されていた傷だらけの美少年『瑞希』を拾った優斗。『1ヵ月だけ置いて』と言われ一緒に暮らし始めるが、どこか危うい雰囲気を漂わせた瑞希に翻弄される海斗と優斗。自分のことは何も聞かないでと言われるが、瑞希のことが気になって仕方ない2人は休みの日に瑞希の後を尾けることに。そこで見たのは、中年の男から金を受け取る瑞希の姿だった・・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる