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279、いつもと違う 斗真side
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反応を示すようになった奏くんは落ち着いているが心ここに在らずって感じがする。
さっきから庭を見つめる奏くんの目には光が無い。
質問には返事をしてくれるが放っていると消えてしまいそうな感じがした。
いつもみたいに抱きついたり擦り寄ってきたり、泣いたりしない姿に精神的な距離感を感じる。
「奏くん、手繋ご」
触れていないと俺の方が不安で手を繋いだ。
奏くんは不思議そうな顔をして握り返してくれた。
「足…おかしい」
「うん、でも前も治ったから今回も治るよ。」
「……今日は斗真さんのお家に行くのに…この足じゃ…」
ズボンをギュッと掴んで奥歯を噛み締める。
「俺の家に行くのは今日じゃなくてもいいよ。」
フルフル
「行きたいの?」
コクリ
「今日がいい…」
「どうして今日がいいの?」
「………分かんない…でも…今日行きたい」
「そっか、じゃあ夕方まで待と、夕方まで待って足が治ったら行こう。治らなかったら明日にしよう。」
……コクリ
「明日も治らなかったら?」
「うーん、明日も治らなかったらその次の日、その次の日も治らなかったら透に診てもらお。」
……コクリ
不服そうだが頷いてくれた。
脚の具合は多分精神的なものが原因だと思うから治る前に精神的な負担を増やす行為は避けたかった。
不安そうに脚を見つめる奏くんの膝を優しく擦る。
さっきから庭を見つめる奏くんの目には光が無い。
質問には返事をしてくれるが放っていると消えてしまいそうな感じがした。
いつもみたいに抱きついたり擦り寄ってきたり、泣いたりしない姿に精神的な距離感を感じる。
「奏くん、手繋ご」
触れていないと俺の方が不安で手を繋いだ。
奏くんは不思議そうな顔をして握り返してくれた。
「足…おかしい」
「うん、でも前も治ったから今回も治るよ。」
「……今日は斗真さんのお家に行くのに…この足じゃ…」
ズボンをギュッと掴んで奥歯を噛み締める。
「俺の家に行くのは今日じゃなくてもいいよ。」
フルフル
「行きたいの?」
コクリ
「今日がいい…」
「どうして今日がいいの?」
「………分かんない…でも…今日行きたい」
「そっか、じゃあ夕方まで待と、夕方まで待って足が治ったら行こう。治らなかったら明日にしよう。」
……コクリ
「明日も治らなかったら?」
「うーん、明日も治らなかったらその次の日、その次の日も治らなかったら透に診てもらお。」
……コクリ
不服そうだが頷いてくれた。
脚の具合は多分精神的なものが原因だと思うから治る前に精神的な負担を増やす行為は避けたかった。
不安そうに脚を見つめる奏くんの膝を優しく擦る。
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