こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

272、やっと寝た 斗真side

結局奏くんの体力が尽きて気絶するように眠ったのは4時をまわってからだった。

眠ったならと布団に横になろうと思ったがやっと寝てくれたのに起きそうなことはしたくないし、座ってる方が安心できるならと今日はこのままの体勢で寝かせることにした。

胡座の上に奏くんを乗せ向き合った状態で抱きしめる。
毛布を俺の肩に掛け、奏くんも包み込む。

どのくらい寝てくれるかは分からないけどできるだけ寝てほしい。
起きてからもパニックを起こすようなら俺の家に行くのは後日にしよう。
俺が帰るまであと4日あるしそこまで焦らなくてもいいよな。

俺も少し寝よう。

「おやすみ」
小声で囁やき目を瞑った。