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253、美香さんに謝らなきゃ 奏side
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「そんなに気になるなら直接聞いてみる?」
……
直接…ちゃんと謝りたい…けど…怒ってたら、嫌われてたら…
「怒ってないから大丈夫だって、」
ガチャ
「かーさーん、」
ドアを開けて美香さんを呼ぶ斗真さんの後ろに隠れて美香さんが来てくれるのを待つ。
「どうしたの?」
「奏くんから母さんに言いたいことがあるんだって、」
ッ…
「?私に? なぁに?」
ッ…えっと…えっと…
斗真さんの前に出され、ちゃんと言わなきゃって分かってるのに喉が硬くなって口だけが動く。
「ゆっくりでいいわよ。」
僕の前にしゃがんで待ってくれるが、思い通りに声は出ない。
「紙に書く?」
フルフル
ちゃんと…ちゃんと口で言わなきゃ…
ゴク…
「……ごめんなさい…」
小さい声だったけど言えた…ちゃんと聞こえたかな…
美香さんの反応を恐れて顔を見れない。
「え?」
「母さんのことを怖がったのを後悔してるんだって、嫌な態度取っちゃったなって」
斗真さんが代弁してくれた。
コクリ
「…なるほど…えっと、いいよ。っというか、怒ってないよ?」
本当に?
ゆっくり美香さんの顔を見ると優しく笑っていた。
「ほら、言っただろ。母さんはそんなので怒ったり嫌ったりしないよ。」
「奏くんは優しいわね、ちゃんと教えてくれてありがとう。」
僕は謝っただけで説明してくれたのは斗真さんだけど…
「私と向き合おうって思ってくれたのが嬉しかったのよ。ありがとう。」
そう言ってくれて気持ちが落ち着いた。
「良かったな。」
コクリ コクリ
嫌われてなくて良かった、
……
直接…ちゃんと謝りたい…けど…怒ってたら、嫌われてたら…
「怒ってないから大丈夫だって、」
ガチャ
「かーさーん、」
ドアを開けて美香さんを呼ぶ斗真さんの後ろに隠れて美香さんが来てくれるのを待つ。
「どうしたの?」
「奏くんから母さんに言いたいことがあるんだって、」
ッ…
「?私に? なぁに?」
ッ…えっと…えっと…
斗真さんの前に出され、ちゃんと言わなきゃって分かってるのに喉が硬くなって口だけが動く。
「ゆっくりでいいわよ。」
僕の前にしゃがんで待ってくれるが、思い通りに声は出ない。
「紙に書く?」
フルフル
ちゃんと…ちゃんと口で言わなきゃ…
ゴク…
「……ごめんなさい…」
小さい声だったけど言えた…ちゃんと聞こえたかな…
美香さんの反応を恐れて顔を見れない。
「え?」
「母さんのことを怖がったのを後悔してるんだって、嫌な態度取っちゃったなって」
斗真さんが代弁してくれた。
コクリ
「…なるほど…えっと、いいよ。っというか、怒ってないよ?」
本当に?
ゆっくり美香さんの顔を見ると優しく笑っていた。
「ほら、言っただろ。母さんはそんなので怒ったり嫌ったりしないよ。」
「奏くんは優しいわね、ちゃんと教えてくれてありがとう。」
僕は謝っただけで説明してくれたのは斗真さんだけど…
「私と向き合おうって思ってくれたのが嬉しかったのよ。ありがとう。」
そう言ってくれて気持ちが落ち着いた。
「良かったな。」
コクリ コクリ
嫌われてなくて良かった、
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