252 / 725
252、本当は怖くないのに… 奏side
しおりを挟む
嬉しい…斗真さんと一緒にいたら胸がドキドキしてぷかぷかして、でも、嫌じゃない。
嬉しくて胸を触って何度もドキドキを確かめた。
コンコンッ
ビクッ
扉を叩かれ怖くて斗真さんの服を掴む。
「大丈夫だよ。はーい、」
強ばった体を抱き寄せられ、怖くて開く扉を見れなくて床を見つめる。
ガチャ
「あれ?なんか怖がらせちゃった?」
「うーうん、大丈夫だよ。ちょっとびっくりしちゃっただけだよね。」
背中を優しくさすられ頭を斗真さんの胸に押し付ける。
入ってきたのは美香さんで怖くない。
頭では分かってるのに心は怖がっててなかなか顔を上げれない。
「そう?…あ、そうだ。おやつ持ってきたんだけど食べれるかな?フルーツの盛り合わせ、ここ置いとくね。
じゃあ私は下にいるから何かあったら言ってね~」
「ありがとう。」
結局美香さんの顔を見ることができないまま部屋を出て行ってしまった。
…嫌な態度取っちゃった…美香さんはいつも優しくしてくれてるのに…怒らせちゃったかな…
「大丈夫、大丈夫、怖くないよ。」
…フルフル
「怖いんじゃないの?」
…コクリ
「そうなの?」
「…美香さん…怖くない…怖くないの…」
「でも、ここは怖がってるんじゃない?」
胸をさすられ心の中が見えてるみたいで蓋を閉じる。
「心が感じてることも正しいの。怖かったね。」
優しく包み込んでもらって背中をさすってくれる。
「でも…でも…美香さんは怖くなくて…優しくて……」
「そっか、そう思ってくれてるなら良かった。」
「でも…でも…怖がった…嫌な態度とった…美香さん怒った…?嫌われた?」
「母さんは怒ってないと思うよ。それにき嫌ってもないよ。」
斗真さんが僕の言葉を否定してくれた…
それでも美香さんの本当の気持ちが気になって落ち着かない。
嬉しくて胸を触って何度もドキドキを確かめた。
コンコンッ
ビクッ
扉を叩かれ怖くて斗真さんの服を掴む。
「大丈夫だよ。はーい、」
強ばった体を抱き寄せられ、怖くて開く扉を見れなくて床を見つめる。
ガチャ
「あれ?なんか怖がらせちゃった?」
「うーうん、大丈夫だよ。ちょっとびっくりしちゃっただけだよね。」
背中を優しくさすられ頭を斗真さんの胸に押し付ける。
入ってきたのは美香さんで怖くない。
頭では分かってるのに心は怖がっててなかなか顔を上げれない。
「そう?…あ、そうだ。おやつ持ってきたんだけど食べれるかな?フルーツの盛り合わせ、ここ置いとくね。
じゃあ私は下にいるから何かあったら言ってね~」
「ありがとう。」
結局美香さんの顔を見ることができないまま部屋を出て行ってしまった。
…嫌な態度取っちゃった…美香さんはいつも優しくしてくれてるのに…怒らせちゃったかな…
「大丈夫、大丈夫、怖くないよ。」
…フルフル
「怖いんじゃないの?」
…コクリ
「そうなの?」
「…美香さん…怖くない…怖くないの…」
「でも、ここは怖がってるんじゃない?」
胸をさすられ心の中が見えてるみたいで蓋を閉じる。
「心が感じてることも正しいの。怖かったね。」
優しく包み込んでもらって背中をさすってくれる。
「でも…でも…美香さんは怖くなくて…優しくて……」
「そっか、そう思ってくれてるなら良かった。」
「でも…でも…怖がった…嫌な態度とった…美香さん怒った…?嫌われた?」
「母さんは怒ってないと思うよ。それにき嫌ってもないよ。」
斗真さんが僕の言葉を否定してくれた…
それでも美香さんの本当の気持ちが気になって落ち着かない。
41
お気に入りに追加
859
あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

うちの前に落ちてたかわいい男の子を拾ってみました。 【完結】
まつも☆きらら
BL
ある日、弟の海斗とマンションの前にダンボールに入れられ放置されていた傷だらけの美少年『瑞希』を拾った優斗。『1ヵ月だけ置いて』と言われ一緒に暮らし始めるが、どこか危うい雰囲気を漂わせた瑞希に翻弄される海斗と優斗。自分のことは何も聞かないでと言われるが、瑞希のことが気になって仕方ない2人は休みの日に瑞希の後を尾けることに。そこで見たのは、中年の男から金を受け取る瑞希の姿だった・・・・。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる