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243、頭と心の違い 奏side
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斗真さんのお家…
どんなところか気になっていたら明日連れていってくれるって、
ちょっと楽しみだけど、ちょっと怖い…
斗真さんが住んでるところだから大丈夫…そう思いたいのに…頭に浮かぶのは怖いことばかり…
斗真さんは痛いことしない……多分……
だから…大丈夫…大丈夫…
怖い…
僕のお家にいた時よりも怖いことは減ったのに、どうしてこんなに怖いの?
毎日感じる恐怖…
痛いことも苦しいこともない、みんな優しくしてくれるのに…
怖い…
どうして…
どうして…
「__、____くん、奏くん、」
ぁ…
「奏くん?俺の事分かる?」
…コクリ
「良かった…どうした?」
斗真さんの目を見たら気持ちが溢れてしまいそうで黙って俯いた。
「やっぱり行くのやめとく?」
フルフル…
「さっきも言ったけど無理して行かなくてもいいんだよ?ゆっくり奏くんのタイミングで、」
「行くっ…行くの…」
「行くの?…分かった。その代わり、奏くんが今思ってること教えてくれる?」
………
どうして…
「奏くんの気持ち知りたいんだ、だめかな?」
………
言えない…怖いなんて言えない…
だって、怖いことなんて何もないから…
「言葉にするのが難しい?
それとも頭と心が喧嘩しちゃってるのかな?頭で思ってることと心で思ってることが違う時もあるんだよ。」
違う時……
「…違う…」
「ん?」
「頭と心…違う…」
「そっか、どう違った?」
「えっと…頭は…怖くない分かってる…なのに…心は怖いっていうの…」
「そっか、頭では俺の家は怖くないところって分かってるのに、心は怖いって思ってるんだね。」
…コクリ…
「心間違ってるの…」
「それはね、心も頭も実はどっちも正解なんだよ。」
「ぇ…でも…」
「どっちも正解。
うーん、なんて言えばいいかな…
頭はね、俺の家ってとこしか見てないの。けど、心は家に行ったら何があるのかな?とか痛いものとか怖いものとか無いかな?とか家の中のことを考えてるの。
心は目に見えるものよりずっと多くの物を考えたり感じたりするから怖いなって思うんだよ。
だから、どっちも正解。」
「怖い…正解?」
「うん、怖い正解。誰でも初めての場所は怖いものだよ。」
「斗真さんも?」
「うん、俺も。初めての場所は毎回不安だよ。」
斗真さんもなんだ…
「だから、無理に行かなくてもいいよ?」
フルフル
「行く…心に怖くないって教えてあげるの」
「そっか、そうだね。教えてあげようか。」
コクリ
頭はお家の中を知らなくて
心は中が怖くないってことを知らない。
だから、ちゃんと見たら頭と心が一緒になって怖くなくなるかもしれない。
どんなところか気になっていたら明日連れていってくれるって、
ちょっと楽しみだけど、ちょっと怖い…
斗真さんが住んでるところだから大丈夫…そう思いたいのに…頭に浮かぶのは怖いことばかり…
斗真さんは痛いことしない……多分……
だから…大丈夫…大丈夫…
怖い…
僕のお家にいた時よりも怖いことは減ったのに、どうしてこんなに怖いの?
毎日感じる恐怖…
痛いことも苦しいこともない、みんな優しくしてくれるのに…
怖い…
どうして…
どうして…
「__、____くん、奏くん、」
ぁ…
「奏くん?俺の事分かる?」
…コクリ
「良かった…どうした?」
斗真さんの目を見たら気持ちが溢れてしまいそうで黙って俯いた。
「やっぱり行くのやめとく?」
フルフル…
「さっきも言ったけど無理して行かなくてもいいんだよ?ゆっくり奏くんのタイミングで、」
「行くっ…行くの…」
「行くの?…分かった。その代わり、奏くんが今思ってること教えてくれる?」
………
どうして…
「奏くんの気持ち知りたいんだ、だめかな?」
………
言えない…怖いなんて言えない…
だって、怖いことなんて何もないから…
「言葉にするのが難しい?
それとも頭と心が喧嘩しちゃってるのかな?頭で思ってることと心で思ってることが違う時もあるんだよ。」
違う時……
「…違う…」
「ん?」
「頭と心…違う…」
「そっか、どう違った?」
「えっと…頭は…怖くない分かってる…なのに…心は怖いっていうの…」
「そっか、頭では俺の家は怖くないところって分かってるのに、心は怖いって思ってるんだね。」
…コクリ…
「心間違ってるの…」
「それはね、心も頭も実はどっちも正解なんだよ。」
「ぇ…でも…」
「どっちも正解。
うーん、なんて言えばいいかな…
頭はね、俺の家ってとこしか見てないの。けど、心は家に行ったら何があるのかな?とか痛いものとか怖いものとか無いかな?とか家の中のことを考えてるの。
心は目に見えるものよりずっと多くの物を考えたり感じたりするから怖いなって思うんだよ。
だから、どっちも正解。」
「怖い…正解?」
「うん、怖い正解。誰でも初めての場所は怖いものだよ。」
「斗真さんも?」
「うん、俺も。初めての場所は毎回不安だよ。」
斗真さんもなんだ…
「だから、無理に行かなくてもいいよ?」
フルフル
「行く…心に怖くないって教えてあげるの」
「そっか、そうだね。教えてあげようか。」
コクリ
頭はお家の中を知らなくて
心は中が怖くないってことを知らない。
だから、ちゃんと見たら頭と心が一緒になって怖くなくなるかもしれない。
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