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238、待たされる心 奏side
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斗真さんの手首を見てまた胸がギューって締め付けられたように苦しくなる。
自分には何もできなかった…
恐怖が今更ながら襲ってきた。
もう傷付けないで…
こんな辛い思いを何度も斗真さんに味わせていたのかと思うと申し訳なくなる。
斗真さんは僕にとってかけがえのない人。
初めてちゃんと僕を奏として見てくれた人。
斗真さんは僕を傷付けないし、僕のことを大切に扱ってくれる。
時々おちんちんが上を向いちゃう時も1度も痛いことはしてこなかった。
どうして僕に優しくしてくれるのかは分からない。優しさが怖くなる時もある。
けど、それでも僕は今の斗真さんが好きだ。
こんなに人を想ったことなんてなかった。
初めての気持ちに戸惑いながらも隣にいるだけで心が満たされてゆく。
「…斗真さん…」
「ん?なーに?」
「……っ」
「? どーした?」
何も言わずくっついて顔を擦り付けると優しく抱きしめてくれた。
その温もりが嬉しいと同時に苦しくて熱い涙が斗真さんの服を濡らした。
「大丈夫、大丈夫、」
心が満たされる度に、心にあった黒い絵の具が涙と一緒に零れ落ちる。
自分には何もできなかった…
恐怖が今更ながら襲ってきた。
もう傷付けないで…
こんな辛い思いを何度も斗真さんに味わせていたのかと思うと申し訳なくなる。
斗真さんは僕にとってかけがえのない人。
初めてちゃんと僕を奏として見てくれた人。
斗真さんは僕を傷付けないし、僕のことを大切に扱ってくれる。
時々おちんちんが上を向いちゃう時も1度も痛いことはしてこなかった。
どうして僕に優しくしてくれるのかは分からない。優しさが怖くなる時もある。
けど、それでも僕は今の斗真さんが好きだ。
こんなに人を想ったことなんてなかった。
初めての気持ちに戸惑いながらも隣にいるだけで心が満たされてゆく。
「…斗真さん…」
「ん?なーに?」
「……っ」
「? どーした?」
何も言わずくっついて顔を擦り付けると優しく抱きしめてくれた。
その温もりが嬉しいと同時に苦しくて熱い涙が斗真さんの服を濡らした。
「大丈夫、大丈夫、」
心が満たされる度に、心にあった黒い絵の具が涙と一緒に零れ落ちる。
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