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211、何度目の後悔 斗真side
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「奏くん?」
自分で薬を飲めたから褒めようとしたら異変に気づいた。
ぼーっとどこか一点を見つめている。
顔の前で手を振ってみるが瞬きもせず反応がない。
「どうした?」
透が来てくれた。
「奏くんが…」
「ん?奏くん?聞こえる?」
透が奏くんの手や顔、体に触れても表情一つ変えない。
「薬は飲めた?」
「うん、飲んだんだけど、飲んだ直後動かなくなっちゃって…」
「うーん、解離かな…」
「解離?」
「ストレスで脳が全部拒否してるのかもしれない。前も似たような状態になったことあっただろ、」
「うん…ストレスか…」
「奏くんにとって薬が相当のストレスなんだろうな…」
「どうやったら治るの?」
「こればっかりは待つしかない。早かったら数分で戻ってくるけど、もしかすると前みたいに2日間この状態が続くかもしれない。」
早く戻って来て…
前はキスしたら戻って来てくれたけど今回も同じようにいくとは限らない…
戻ってきた時安心できるようソファーに座って奏くんを向き合った状態で抱きしめた。
奏くんのストレス…
薬…
それは分かってた…けど、痛みが治まることと、回数を重ねて薬が怖くないものだって分かってほしかったから怖がってるのは分かってたけど、薬をそのまま飲んでほしかった。
でも、それは俺のエゴなんじゃないのか。
奏くんは薬が怖くてこんなに心を傷付けて…そこまでしなきゃいけないことだったのかな…
少なくとも体の傷が癒えて、心の傷も少し癒えてから少しずつ薬に慣れても遅くないんじゃないか。
はぁ、
いっつも気付くのが遅い…
奏くんが傷付いてから気付く…
それじゃ遅い…もう何度目だよ…
まだ再会して数日しか経ってないのに何度俺は奏くんを傷付けなきゃ分かんないんだ…
ゆっくり…ゆっくりでいいって頭では分かってたのに…
「ごめん…」
「…………とうま…さん…?」
っ!
自分で薬を飲めたから褒めようとしたら異変に気づいた。
ぼーっとどこか一点を見つめている。
顔の前で手を振ってみるが瞬きもせず反応がない。
「どうした?」
透が来てくれた。
「奏くんが…」
「ん?奏くん?聞こえる?」
透が奏くんの手や顔、体に触れても表情一つ変えない。
「薬は飲めた?」
「うん、飲んだんだけど、飲んだ直後動かなくなっちゃって…」
「うーん、解離かな…」
「解離?」
「ストレスで脳が全部拒否してるのかもしれない。前も似たような状態になったことあっただろ、」
「うん…ストレスか…」
「奏くんにとって薬が相当のストレスなんだろうな…」
「どうやったら治るの?」
「こればっかりは待つしかない。早かったら数分で戻ってくるけど、もしかすると前みたいに2日間この状態が続くかもしれない。」
早く戻って来て…
前はキスしたら戻って来てくれたけど今回も同じようにいくとは限らない…
戻ってきた時安心できるようソファーに座って奏くんを向き合った状態で抱きしめた。
奏くんのストレス…
薬…
それは分かってた…けど、痛みが治まることと、回数を重ねて薬が怖くないものだって分かってほしかったから怖がってるのは分かってたけど、薬をそのまま飲んでほしかった。
でも、それは俺のエゴなんじゃないのか。
奏くんは薬が怖くてこんなに心を傷付けて…そこまでしなきゃいけないことだったのかな…
少なくとも体の傷が癒えて、心の傷も少し癒えてから少しずつ薬に慣れても遅くないんじゃないか。
はぁ、
いっつも気付くのが遅い…
奏くんが傷付いてから気付く…
それじゃ遅い…もう何度目だよ…
まだ再会して数日しか経ってないのに何度俺は奏くんを傷付けなきゃ分かんないんだ…
ゆっくり…ゆっくりでいいって頭では分かってたのに…
「ごめん…」
「…………とうま…さん…?」
っ!
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