こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

202、明日からは 斗真side

リビングに移動した。
奏くんは俺の上に乗って、ぴとっと頬を胸に付けてもたれかかってぼーっとしている。

しんどい？って聞いても首を横に振る。
ホントにしんどくないのかな？

不安になりながら奏くんが落ち着くように背中をさする。


「…明日も遊べる？」

奏くんが不安そうに聞いてきた。

「っ、うん、遊べるよ。でも、明日は時間決めて遊ぼうか、」

「時間？」

「うん、いっぱい遊んじゃうと今日みたいに逆上せちゃうから、もうちょっと短い時間にしてお水持っていこうか。」

ｺｸﾘ

せっかく風呂のおもちゃに興味を持ってくれたんだ。これを逃したくない。

明日も遊ぼべると聞いて安心したのかゆっくりと目を閉じた。

夢中で遊んでたし疲れちゃったのかな。
夕飯までまだ時間あるし、寝かせてあげよう。

「おやすみ、」

俺の声に反応して薄ら目を開いたが、優しく頭を撫でるとまた瞼が落ちた。