上 下
178 / 710

178、謝らなくていいよ。 斗真side

しおりを挟む
急に体を強ばらせてグッと腕を突っ張らせて体を離される。

どうした?
気になって顔を見ると目を泳がせて明らか動揺している。

「どうしたの?」

「っ!ぇ…あ…違うの…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」

優しく声をかけたつもりだったけど肩をあげて両手で服の裾を引っ張り下を隠す。

もしかして勃っちゃった?

丸い目を見開きうるうると涙が溜まっていく。
勃起は謝るような悪いことじゃないのに…性的なことにトラウマを抱えている奏くんにとって勃起は怖いものなんだろうな。

「大丈夫だよ、びっくりしたね。おいで、」

フルフル

「怖い?痛いことしないよ?」

フルフル
「っー、んっー、」

「痛くなっちゃうよ?」

勃起した性器戻そうと押し付けている。
怖いかもしれないけどイカなきゃ辛いままだよな…

「おいで?」

フルフル フルフル

「ごめんね、痛いことしないからね。」

ビクッ!

抵抗する奏くんを持ち上げベッドの上で俺に背を向けた状態で脚の間に座らせる。

緊張を解こうと後ろから抱きしめるがカチカチに強ばった体はなかなか解けない。

「…っ…もう…やだ…っ…っ」

「ごめんね、怖いね。ごめんね、
でもこのままじゃ辛いままだからちょっとだけ頑張ろ?」

「……」

どうするのか分かってないんだろな。

「昨日お風呂でしたこと覚えてる?」

コクリ

「それと同じこと、あれ痛かった?」

フルフル
「あれしたらおちんちん戻る?」

「戻るよ。頑張れる?」

…コクリ

「ありがとう、痛かったら教えてね?」

コクリ

「触らせてね?」

コクリ

頷いてはくれたが体がガチガチのまま脚も強く閉じられている。

「そっち向いてるのとこっち向いてるのどっちがいい?」

「…斗真さんの方向きたい。」

「いいよ。おいで、」

向き合う状態になって抱きしめる。

俺の上に脚を開いた状態で座ってるから抱きしめながらゆっくりと奏くんの服に手を入れ肌を撫でる。

怖がらせないようわざと性感帯には触れずお腹や背中に手を滑らせる。

少しずつ緊張が解けてきたのか肩が下がってきた。

お腹を撫でながら少し乳首に触れてみる。
一瞬ビクリと体が跳ねたが、少し慣れてきたの落ち着いていた。

「大丈夫、大丈夫、」

左手で背中を包み込んでゆっくり背中をトントン叩き気を逸らさせ、ズボンの中に右手を滑り込ませる。

「っん!…っヒッ…んっ」

「大丈夫、大丈夫、怖くないからね。」

パンツの上から性器を包み込んむ。

「んぁっ…んん…っ…っ…んぁ」

怖がると思ってシゴかずじっとしていたら、我慢できなくなったのか奏くん自ら腰を振って俺の手に性器を擦りつけてきた。

体の緊張は解けたが代わりに性器がさっきよりもカチカチになってタマも張り詰めていた。

パンツに手を入れて直接小さなちんちんとタマを包み込んで揉む。

「んー!んーっ!」

もうイキたいな、

ちんちんに指を這わせてゆっくりと上下にシゴく。
「あっんああんっ…んぁっ」

とろんとした上目遣いで見つめられ、シゴく手が早くなる。

「んー!んー!っぁんあああああ!」

ぁ…精液…
パンツを汚さないように手で精液を受止め、パンツを脱がした。

「っはぁ、はぁはぁ、はぁ…」

「奏くん、おめでとう。」

「んぇ?」

「精通したよ。初めて精液出たよ。」

ティッシュで精液を拭き取りながら伝える。

「せいえき?白いの?」

「そうだよ。」

「…ごめん…なさい…」

「え?なんで謝るの?大人に近づいたってことだよ。良い事だよ?」

「斗真さんの手…汚しちゃった…」

「そんなの拭いたらいいんだから気にしなくていいの。それより、おめでとう。」

「…ぇ…っと…ありがとう?」

「うん!それで良いんだよ。」

きょとんとしたまま俺の手を見つめる。
そんなに汚したことが気になるのか?
っつても、そんな汚いとか思ってないんだけどな…
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

処理中です...