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166、好きを言葉に 斗真side
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「斗真さん…」
クイクイ
「ん?どうした?」
服を引っ張られ奏くんに目を合わせる。
何かを言うわけでもなくじっと見つめ返される。
「どした?なんかあった?」
「…すき」
「え?…あ、うん、俺も奏くんのこと大好きだよ。」
急に言われて少し戸惑った。
さっき奏くんが好きなら俺も好きって言ったからそれで気持ちを伝えてくれたのかな?
「うん、」
照れてるのか耳まで真っ赤にさせて俺の胸に顔を擦り付ける。
可愛いな。
「ありがとね。」
「…?」
上目遣いで首を傾げる。
「好きになってくれてありがとう。
すごく嬉しいよ。」
「嬉しい?」
「うん、嬉しい。奏くんが好きでいてくれたら嬉しいよ。」
「…嬉しい……僕も…僕も嬉しい。」
「そっか、俺が奏くんのこと好きだったら嬉しい?」
「嬉しい。斗真さんと一緒、」
「そうだね、一緒だね。」
嬉しいと笑ってみせると奏くんも目を細める。
少しずつ表情が出るようになってきた。
笑うことはまだ難しいけど、泣いたり、思い通りにいかなくて怒る時は眉間に皺がよったり口をキュッとしたり、
前より表情に変化が出てきた。
「斗真さん、透さんは?」
「多分リビングにいると思うよ?」
「一緒に行く。」
俺の手を引いてリビングに向かう。
透に何か用かな?
「…透さん、」
「どうしたの?」
テレビを観ている透の手を引いてさっきの部屋に戻ってきた。
俺は透と目を合わせる。
「…透さんにおもちゃ見てほしいの…」
「ああ、お風呂のおもちゃ?」
コクリ
昨日あげたおもちゃを両手で大切そうに持っている。
初めて貰ったおもちゃを透に自慢したかったんだろう。
「おお!良いね~これ全部お風呂のおもちゃ?」
「うん!お風呂の!斗真さんがくれたの!嬉しかったの!」
「そっか~嬉しかったんだぁ良かったね~」
目を輝かせて楽しそうに話す奏くんの頭を透は優しく撫でる。
誰かに見せたい、共感したいなんて気持ちも今までなかったんだろうなぁ、
気づかないうちに奏くんは新しい感情を感じて沢山学んで成長してるんだなぁ。
その事が嬉しくて、透におもちゃを見せている奏くんの姿を横でじっと見守ることにした。
クイクイ
「ん?どうした?」
服を引っ張られ奏くんに目を合わせる。
何かを言うわけでもなくじっと見つめ返される。
「どした?なんかあった?」
「…すき」
「え?…あ、うん、俺も奏くんのこと大好きだよ。」
急に言われて少し戸惑った。
さっき奏くんが好きなら俺も好きって言ったからそれで気持ちを伝えてくれたのかな?
「うん、」
照れてるのか耳まで真っ赤にさせて俺の胸に顔を擦り付ける。
可愛いな。
「ありがとね。」
「…?」
上目遣いで首を傾げる。
「好きになってくれてありがとう。
すごく嬉しいよ。」
「嬉しい?」
「うん、嬉しい。奏くんが好きでいてくれたら嬉しいよ。」
「…嬉しい……僕も…僕も嬉しい。」
「そっか、俺が奏くんのこと好きだったら嬉しい?」
「嬉しい。斗真さんと一緒、」
「そうだね、一緒だね。」
嬉しいと笑ってみせると奏くんも目を細める。
少しずつ表情が出るようになってきた。
笑うことはまだ難しいけど、泣いたり、思い通りにいかなくて怒る時は眉間に皺がよったり口をキュッとしたり、
前より表情に変化が出てきた。
「斗真さん、透さんは?」
「多分リビングにいると思うよ?」
「一緒に行く。」
俺の手を引いてリビングに向かう。
透に何か用かな?
「…透さん、」
「どうしたの?」
テレビを観ている透の手を引いてさっきの部屋に戻ってきた。
俺は透と目を合わせる。
「…透さんにおもちゃ見てほしいの…」
「ああ、お風呂のおもちゃ?」
コクリ
昨日あげたおもちゃを両手で大切そうに持っている。
初めて貰ったおもちゃを透に自慢したかったんだろう。
「おお!良いね~これ全部お風呂のおもちゃ?」
「うん!お風呂の!斗真さんがくれたの!嬉しかったの!」
「そっか~嬉しかったんだぁ良かったね~」
目を輝かせて楽しそうに話す奏くんの頭を透は優しく撫でる。
誰かに見せたい、共感したいなんて気持ちも今までなかったんだろうなぁ、
気づかないうちに奏くんは新しい感情を感じて沢山学んで成長してるんだなぁ。
その事が嬉しくて、透におもちゃを見せている奏くんの姿を横でじっと見守ることにした。
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