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145、思い通りにいかない 奏side
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クンクン
いい匂い…美味しい匂い
ムクッ
「おはよう」
斗真さんの上で寝てたんだ。
「おはよう…」
キョロキョロ
「どうした?何探してるの?」
「…ごはん…」
「お腹空いた?今作ってるよ。」
「もうすぐできるよ~これでも食べて待ってて~」
キッチンから美香さんが出てきた。
なにこれ…?
「食べる?」
スプーンに少量乗せて口の前まで持ってくる。
初めてのものを食べるのは怖い…
唇をぐっと閉じる。
「卵豆腐、美味しいよ。」
パクッ
食べた斗真さんの様子をじっと見つめる。
少しだけ口に入れてくれる。
とぅるんって流れていく。
「…おいしい」
「美味しいね。」
コクリ
ぺろりと完食した。
美味しかった。
「できたわよ~」
「「はーい」」
美香さんの掛け声で直人さんと杏美さんが降りてきた。
「行こっか、」
コクリ
斗真さんと手を繋いで席に向かう。
「はい、じゃあいただきます。」
「「「「いただきます。」」」」
みんなと一緒に手を合わせる。
「みんなと同じの食べてもいいし、難しかったらお粥もあるからこっち食べてもいいからね。」
お粥が入ったお茶碗を前に置いてくれる。
でも、斗真さんと一緒のものが食べたい。
斗真さんが食べてるのをじっと見つめる。
「これ食べたいの?」
コクリ
「どうぞ、唐揚げだよ。」
唐揚げを食べやすいように小さく切ってくれた。
一口パクッと口に入れる。
最近は初めてのものでも食べれてるから食べれると思ったのに飲み込めない…
異物感で頭の中が真っ黒になっていく。
食べなきゃ、飲み込まなきゃって思えば思うほど気持ち悪くなっていく。
「まだ唐揚げは難しかったかな、出そうか。」
透さんが僕の口にティッシュを当てる。
フルフル
食べたい…食べたいのに…
「今日はだ~め、また今度食べてみようね。」
少し無理矢理口を開けられる。
「今日はお粥にしようか、」
思い通りにいかなくて胸がモヤモヤする。
「また作ってくれるよ。久しぶりのご飯だからね、食べれそうだったらちょっとだけ食べようね。」
なんだか悔しくてお粥のスプーンを強く握る。
パクッゴックン
無理矢理流し込むように飲み込む。
お粥は食べれるのに…なんで…
いい匂い…美味しい匂い
ムクッ
「おはよう」
斗真さんの上で寝てたんだ。
「おはよう…」
キョロキョロ
「どうした?何探してるの?」
「…ごはん…」
「お腹空いた?今作ってるよ。」
「もうすぐできるよ~これでも食べて待ってて~」
キッチンから美香さんが出てきた。
なにこれ…?
「食べる?」
スプーンに少量乗せて口の前まで持ってくる。
初めてのものを食べるのは怖い…
唇をぐっと閉じる。
「卵豆腐、美味しいよ。」
パクッ
食べた斗真さんの様子をじっと見つめる。
少しだけ口に入れてくれる。
とぅるんって流れていく。
「…おいしい」
「美味しいね。」
コクリ
ぺろりと完食した。
美味しかった。
「できたわよ~」
「「はーい」」
美香さんの掛け声で直人さんと杏美さんが降りてきた。
「行こっか、」
コクリ
斗真さんと手を繋いで席に向かう。
「はい、じゃあいただきます。」
「「「「いただきます。」」」」
みんなと一緒に手を合わせる。
「みんなと同じの食べてもいいし、難しかったらお粥もあるからこっち食べてもいいからね。」
お粥が入ったお茶碗を前に置いてくれる。
でも、斗真さんと一緒のものが食べたい。
斗真さんが食べてるのをじっと見つめる。
「これ食べたいの?」
コクリ
「どうぞ、唐揚げだよ。」
唐揚げを食べやすいように小さく切ってくれた。
一口パクッと口に入れる。
最近は初めてのものでも食べれてるから食べれると思ったのに飲み込めない…
異物感で頭の中が真っ黒になっていく。
食べなきゃ、飲み込まなきゃって思えば思うほど気持ち悪くなっていく。
「まだ唐揚げは難しかったかな、出そうか。」
透さんが僕の口にティッシュを当てる。
フルフル
食べたい…食べたいのに…
「今日はだ~め、また今度食べてみようね。」
少し無理矢理口を開けられる。
「今日はお粥にしようか、」
思い通りにいかなくて胸がモヤモヤする。
「また作ってくれるよ。久しぶりのご飯だからね、食べれそうだったらちょっとだけ食べようね。」
なんだか悔しくてお粥のスプーンを強く握る。
パクッゴックン
無理矢理流し込むように飲み込む。
お粥は食べれるのに…なんで…
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