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141、体がおかしい 奏side

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斗真さんをいっぱい感じれるキスをたくさんしてくれた。

斗真さんの温もりや感触を感じて心が満たされていく。


満たされた…はずなのに…

体がおかしい…

体の芯がなんだか熱くなって…
おちんちんが…おかしい…


「ごめん、怖かった?」

フルフル
違う、怖くない。怖いんじゃなくて…

「無理しなくていいよ。ごめんね、」

フルフル
「ちがう……」

「ん?」

「したいキスできた…」

「うーん、じゃあどうした?」


言えない…

だって…

これ知ってる…お客さんと同じ…

こんな姿見られたくない…
だって…だって…前にお客さんに言われたんだ…

『この可愛いおちんちんが勃ったらその時はもっといい事しようね。』って、

『いい事』それは痛いこと、苦しいこと。

お客さんはみんな、いい事って言いながら僕に痛いことをしてくる。
そして泣いてる僕を見て笑うんだ。




痛いことはもう嫌だ…

苦しいことも…もう…怖い…


「奏くん、無理に言わなくてもいいけど、もしかしてここ辛い?」

斗真さんは自分の股をズボンの上から撫でた。

どうしてバレたの?

嫌だっ!
怖い!嫌だ!

「ごめんね、触れられるの怖いよね。ごめんね、でもちょっとだけ。ごめんね、」

斗真さんは何度も謝りなが強ばった僕の体を包み混むように抱きしめてくれた。

「大丈夫、落ち着いたら治まるからね。」

タオルケットをかけて背中をさすってくれる。
斗真さんにもたれかかって治まるのを待つことにした。
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