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116、眠い… 斗真side
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「…ゃ……っ…ん……ぅ…」
奏くんが眉間にシワを寄せ魘される。
胸を撫でると落ち着くけどまたすぐ魘される。
「悪夢見てんのかな、1回起こすか、」
「うん、」
透に言われ奏くんを抱き直して揺する。
「奏くん、起きて、」
「んー、んー、」
寝ぼけたままぼーっと一点を見つめる。
「まだ眠たそうだね。」
「っ!」
透の声に反応して透を見つめる。
「お、目が合った。おはよう。」
コクリ
俺の服をギュッと握りしめて頷く。
今のところパニックになる様子はない。
良かった。とりあえず一安心だ。
「大丈夫そうだな。」
「うん、良かった。」
ホッとしたら急に眠たくなってきた。
さっき昼寝しばかりなのにな…
「ちょっと寝てきたらどうだ?」
「いや、大丈夫。さっき俺も奏くんと一緒に昼寝したし、」
「大丈夫って顔してないから言ってんの。寝たって言ってもちゃんと熟睡できてなかったんだろ。奏くんは俺が見てるから寝ておいで、」
確かに奏くんのことが気になってあんまり熟睡はできてなかったのかな…
透がみてくれるなら大丈夫かな…でも、俺が離れたらまた不安になるんじゃ…
「はぁ、斗真が倒れたらもっと奏くんは不安になるんだよ。奏くんのためを思うなら今は休みなさい。」
「っ…分かった。
奏くん、ちょっとだけ透とてくれる?」
…コクリ
透との会話を聞いていた奏くんは嫌だとは言わないが必死に堪えているのが分かる。
目に涙が溜まっていき、やっぱり寝るのやめようかなと思った時、透が奏くんを抱き上げる。
「斗真が起きてくるまで俺と一緒に遊ぼっか。」
「……」
「大丈夫、大丈夫。ちゃんと見てるからお前もちゃんと寝てきな。あ、アラームは付けるの禁止ね!笑
奏くんが限界になったら俺が起こしてやるから。」
「分かった。いつでも起こしていいから。奏くんごめんな、」
フルフル
不安な筈なのに俺の目を見て首を横に振ってくれる。
奏くんに心配されるほど酷い顔してんのか?
今は奏くんと透に甘えて眠らせてもらお。
「ほら、とっとと布団入って寝ろ~ちゃんと温かくしろよ。」
「ああ、ありがとう。おやすみ。」
「おやすみ~」
2階のベッドに寝転がる。
一人で寝るの久しぶりだな。なんだか心細くてなかなか寝付けない。
スマホに手を伸ばそうとしたが、せっかく奏くんが我慢してくれてるんだちゃんと寝なきゃ2人に悪いよな。
寝よ。
目を瞑って数秒後には眠りに落ちた。
奏くんが眉間にシワを寄せ魘される。
胸を撫でると落ち着くけどまたすぐ魘される。
「悪夢見てんのかな、1回起こすか、」
「うん、」
透に言われ奏くんを抱き直して揺する。
「奏くん、起きて、」
「んー、んー、」
寝ぼけたままぼーっと一点を見つめる。
「まだ眠たそうだね。」
「っ!」
透の声に反応して透を見つめる。
「お、目が合った。おはよう。」
コクリ
俺の服をギュッと握りしめて頷く。
今のところパニックになる様子はない。
良かった。とりあえず一安心だ。
「大丈夫そうだな。」
「うん、良かった。」
ホッとしたら急に眠たくなってきた。
さっき昼寝しばかりなのにな…
「ちょっと寝てきたらどうだ?」
「いや、大丈夫。さっき俺も奏くんと一緒に昼寝したし、」
「大丈夫って顔してないから言ってんの。寝たって言ってもちゃんと熟睡できてなかったんだろ。奏くんは俺が見てるから寝ておいで、」
確かに奏くんのことが気になってあんまり熟睡はできてなかったのかな…
透がみてくれるなら大丈夫かな…でも、俺が離れたらまた不安になるんじゃ…
「はぁ、斗真が倒れたらもっと奏くんは不安になるんだよ。奏くんのためを思うなら今は休みなさい。」
「っ…分かった。
奏くん、ちょっとだけ透とてくれる?」
…コクリ
透との会話を聞いていた奏くんは嫌だとは言わないが必死に堪えているのが分かる。
目に涙が溜まっていき、やっぱり寝るのやめようかなと思った時、透が奏くんを抱き上げる。
「斗真が起きてくるまで俺と一緒に遊ぼっか。」
「……」
「大丈夫、大丈夫。ちゃんと見てるからお前もちゃんと寝てきな。あ、アラームは付けるの禁止ね!笑
奏くんが限界になったら俺が起こしてやるから。」
「分かった。いつでも起こしていいから。奏くんごめんな、」
フルフル
不安な筈なのに俺の目を見て首を横に振ってくれる。
奏くんに心配されるほど酷い顔してんのか?
今は奏くんと透に甘えて眠らせてもらお。
「ほら、とっとと布団入って寝ろ~ちゃんと温かくしろよ。」
「ああ、ありがとう。おやすみ。」
「おやすみ~」
2階のベッドに寝転がる。
一人で寝るの久しぶりだな。なんだか心細くてなかなか寝付けない。
スマホに手を伸ばそうとしたが、せっかく奏くんが我慢してくれてるんだちゃんと寝なきゃ2人に悪いよな。
寝よ。
目を瞑って数秒後には眠りに落ちた。
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