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103、料理 斗真side

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もうすぐ昼か、時計を何となく見つめる。
結局特に何もしないまま時間が過ぎていった。

まぁ何もせずにゆっくり過ごすのも良いよな。

「お昼ご飯どうする?」

母さんが聞いてきた。

「奏くんは一緒のご飯食べれる?」

コクリ

深く頷く奏くんの頭を撫で何が食べたいか考える。

「斗真は?何食べたい?」

「うーん、軽いのがいい」

「そんなにお腹空いてない感じかぁ、サンドイッチとかどう?」

「うん、食べたい」

「じゃあ決定!」

母さんは楽しそうに台所に向かった。



「ごはん…ごはん…」

「どうした?」

急にそわそわしだした。

「ごはん…」

「どした?お腹空いた?」

「んーんー、…ごはん…」

「ん?」


「奏く~ん、お手伝いお願いしてもいい?」

「あ、」コクリ コクリ

急いで母さんの所に向かった。
今まで奏くんの役割だったんだもんな、それでそわそわしてたのか。

カウンターに座って様子を見ることにした。


母さんも奏くんが料理できることが分かったからある程度伝えて料理をしている。

包丁の使い方も上手で安心して見ていられる。


俺も手伝うか、

母さんと奏くんが作ってくれた具材をパンに挟んでく。




「これで完成ね。テーブルに並べてくれる?」


「はーい、」

2人で机に置いていく。

テキパキ動く奏くんを見て、こんなに料理の才能があるなら売り以外にも稼ぎ方はあったんじゃないか。なんて思えてくる。
いや、親の私欲のために子どこに稼がせるってこと自体がいけないのか。



「食べましょうか、いただきます!」

「「「「いただきます。」」」」

「サンドイッチの具材はほとんど奏くんが作ってくれたのよ~」

「すごい!ホントに料理上手!」

「さすがだな~」

父さんと杏美に褒められ恥ずかしそうだが嬉しそうに目を動かす。

「食べよっか。」

コクリ

一口食べて見せると同じ具材のサンドイッチを手に持った。
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