こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

神娘

文字の大きさ
上 下
103 / 725

103、料理 斗真side

しおりを挟む
もうすぐ昼か、時計を何となく見つめる。
結局特に何もしないまま時間が過ぎていった。

まぁ何もせずにゆっくり過ごすのも良いよな。

「お昼ご飯どうする?」

母さんが聞いてきた。

「奏くんは一緒のご飯食べれる?」

コクリ

深く頷く奏くんの頭を撫で何が食べたいか考える。

「斗真は?何食べたい?」

「うーん、軽いのがいい」

「そんなにお腹空いてない感じかぁ、サンドイッチとかどう?」

「うん、食べたい」

「じゃあ決定!」

母さんは楽しそうに台所に向かった。



「ごはん…ごはん…」

「どうした?」

急にそわそわしだした。

「ごはん…」

「どした?お腹空いた?」

「んーんー、…ごはん…」

「ん?」


「奏く~ん、お手伝いお願いしてもいい?」

「あ、」コクリ コクリ

急いで母さんの所に向かった。
今まで奏くんの役割だったんだもんな、それでそわそわしてたのか。

カウンターに座って様子を見ることにした。


母さんも奏くんが料理できることが分かったからある程度伝えて料理をしている。

包丁の使い方も上手で安心して見ていられる。


俺も手伝うか、

母さんと奏くんが作ってくれた具材をパンに挟んでく。




「これで完成ね。テーブルに並べてくれる?」


「はーい、」

2人で机に置いていく。

テキパキ動く奏くんを見て、こんなに料理の才能があるなら売り以外にも稼ぎ方はあったんじゃないか。なんて思えてくる。
いや、親の私欲のために子どこに稼がせるってこと自体がいけないのか。



「食べましょうか、いただきます!」

「「「「いただきます。」」」」

「サンドイッチの具材はほとんど奏くんが作ってくれたのよ~」

「すごい!ホントに料理上手!」

「さすがだな~」

父さんと杏美に褒められ恥ずかしそうだが嬉しそうに目を動かす。

「食べよっか。」

コクリ

一口食べて見せると同じ具材のサンドイッチを手に持った。
しおりを挟む
感想 68

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

処理中です...