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100、どうやって怒る? 奏side
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斗真さんに気持ちを伝えたくてたくさんお話した。
ちゃんと伝わったみたいで良かった。
あんなに大きな声を出したのは初めてかもしれない。
自分でもびっくりしちゃった。
「どうした?」
「え…あ……えっと…」
喉を触っていると斗真さんに顔を覗き込まれる。
「喉痛い?」
「え、違う……声…」
「声?」
「声…大きい声…初めて出したから…それで…えっと…」
「そうだね、奏くんの大きな声初めて聞いた。ありがとう。」
「斗真さんは怒らない…」
「ん?うーん、怒らないわけじゃないけど…急にどうした?」
「声出しても泣いても斗真さんは怒らない。」
「まぁそのくらいじゃ怒らないよ。」
「どうして?」
「悪いことじゃないからかな。」
「悪いこと…」
「うん、悪いことした時は怒るけどそうじゃなかったら怒らないよ。」
「何したら怒る?」
「何したら…うーん、危ないことしたらとかかな。その場になってみないと分かんないけど、命に関わるようなことしたら怒るかな。それか誰かを傷つけたり?かな」
命に関わるようなこと…?
どんなことだろう。
難しいし、
…コクリ
「難しいか、まぁよっぽどじゃない限り怒らないから大丈夫だよ。」
「怒ったら何するの?」
殴る?
苦しいことする?
それとも薬?
「うーんどうなるんだろう。どっちかと言うと静かに怒るタイプかな。」
静かに…無言で殴るってこと?
「あんまり怒ったとこないから分かんないな。奏くんは?どうやって怒るの?」
怒る?僕が?
怒られたことはあるけど僕は、
「怒ったことない。」
「そっか、怒ったことないか。どうやって怒るんだろうね。意外とめちゃくちゃ感情を外に出すタイプだったりして笑」
怒ったらどうなるんだろう。
今まで相手がどうやって怒るのかばっかり考えてて僕がどうやって怒るかなんて考えたこと無かった。
僕って怒るのかな。
ちゃんと伝わったみたいで良かった。
あんなに大きな声を出したのは初めてかもしれない。
自分でもびっくりしちゃった。
「どうした?」
「え…あ……えっと…」
喉を触っていると斗真さんに顔を覗き込まれる。
「喉痛い?」
「え、違う……声…」
「声?」
「声…大きい声…初めて出したから…それで…えっと…」
「そうだね、奏くんの大きな声初めて聞いた。ありがとう。」
「斗真さんは怒らない…」
「ん?うーん、怒らないわけじゃないけど…急にどうした?」
「声出しても泣いても斗真さんは怒らない。」
「まぁそのくらいじゃ怒らないよ。」
「どうして?」
「悪いことじゃないからかな。」
「悪いこと…」
「うん、悪いことした時は怒るけどそうじゃなかったら怒らないよ。」
「何したら怒る?」
「何したら…うーん、危ないことしたらとかかな。その場になってみないと分かんないけど、命に関わるようなことしたら怒るかな。それか誰かを傷つけたり?かな」
命に関わるようなこと…?
どんなことだろう。
難しいし、
…コクリ
「難しいか、まぁよっぽどじゃない限り怒らないから大丈夫だよ。」
「怒ったら何するの?」
殴る?
苦しいことする?
それとも薬?
「うーんどうなるんだろう。どっちかと言うと静かに怒るタイプかな。」
静かに…無言で殴るってこと?
「あんまり怒ったとこないから分かんないな。奏くんは?どうやって怒るの?」
怒る?僕が?
怒られたことはあるけど僕は、
「怒ったことない。」
「そっか、怒ったことないか。どうやって怒るんだろうね。意外とめちゃくちゃ感情を外に出すタイプだったりして笑」
怒ったらどうなるんだろう。
今まで相手がどうやって怒るのかばっかり考えてて僕がどうやって怒るかなんて考えたこと無かった。
僕って怒るのかな。
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