97 / 725
97、どんな服がいい? 斗真side
しおりを挟む
少し落ち着いたみたいで一緒にテレビを観ている。
メールで透に奏くんが俺の家に来ることを伝えると<了解!>とだけ来た。
クイクイ
「どうした?」
服を引っ張られ下を見ると奏くんがじっと見つめていた。
目が合うとゆっくり俺の胸に顔を押し付ける。
「大丈夫、大丈夫」
優しく頭を撫でると頷く。
落ち着いたらまたテレビを観る。
そういえば奏くんの服買ってなかったな。
服屋に行くのは難しいしネットでいっか、スマホで色々探してみる。
奏くんのサイズってどのくらいだろう。
「ちょっと見してね。」
首元のタグを見たら130だった。
11歳男子の平均身長は140か…まぁちょっと小さいくらいかな。
130、130、
どういう服が好きなんだろう。
持ってるのはトレーナー2着かぁ、
着やすくて動きやすいのがいいよな。
「奏くん、どんな服が着たい?」
「え…服…どんな………」
「難しか、例えばこんなのとかこんなのとか」
最近の子供服っておしゃれだな~
「奏くんの服を買おうと思うんだけど気に入ったのあった?」
「僕の?」
「うん、奏くんの」
「…斗真さんの…帽子付いてるの…がいい…」
「パーカー?何色がいい?」
「…わかんない…」
「好きな色ある?」
「水色…好き」
「水色か、じゃあこういうのはどう?」
水色のパーカーを見せる。
胸元に白で英語が書かれててシンプルだけどおしゃれ
「うん、」
「これにする?」
「お金…」
「お金は気にしなくていいの。じゃあ1つはこれにしよっか、他どんなのがいいかな。」
「……」
表情を曇らせている。やっぱりお金が気になるか、今までプレゼントとかされたことないんだろうな。
「一着俺が奏くんに着て欲しいのにしてもいい?」
「着てほしいの?」
「うん、これなんだけどどう?」
青のグラデーションのトレーナー
「うん、」
「じゃあ~他は何にしようか、これも良いね。似合いそう。」
服やズボンあとパジャマも何着か購入した。
「届くの楽しみだね。」
コクリ
「斗真さん…」
「ん?」
「斗真さん…ありがとう」
「どういたしまして、」
選んでる間は少し暗かったけど、穏やかな表情になった。
喜んでくれたかな。
「他欲しい物あるか?」
「ない」
「本当に?」
「ほんと」
はっきりと言いきられた。
「そっか、欲しい物があったら遠慮せずに言ってな。」
コクリ
「よし、」
頭をわしゃわしゃすると嬉しそうに目を細めた。
メールで透に奏くんが俺の家に来ることを伝えると<了解!>とだけ来た。
クイクイ
「どうした?」
服を引っ張られ下を見ると奏くんがじっと見つめていた。
目が合うとゆっくり俺の胸に顔を押し付ける。
「大丈夫、大丈夫」
優しく頭を撫でると頷く。
落ち着いたらまたテレビを観る。
そういえば奏くんの服買ってなかったな。
服屋に行くのは難しいしネットでいっか、スマホで色々探してみる。
奏くんのサイズってどのくらいだろう。
「ちょっと見してね。」
首元のタグを見たら130だった。
11歳男子の平均身長は140か…まぁちょっと小さいくらいかな。
130、130、
どういう服が好きなんだろう。
持ってるのはトレーナー2着かぁ、
着やすくて動きやすいのがいいよな。
「奏くん、どんな服が着たい?」
「え…服…どんな………」
「難しか、例えばこんなのとかこんなのとか」
最近の子供服っておしゃれだな~
「奏くんの服を買おうと思うんだけど気に入ったのあった?」
「僕の?」
「うん、奏くんの」
「…斗真さんの…帽子付いてるの…がいい…」
「パーカー?何色がいい?」
「…わかんない…」
「好きな色ある?」
「水色…好き」
「水色か、じゃあこういうのはどう?」
水色のパーカーを見せる。
胸元に白で英語が書かれててシンプルだけどおしゃれ
「うん、」
「これにする?」
「お金…」
「お金は気にしなくていいの。じゃあ1つはこれにしよっか、他どんなのがいいかな。」
「……」
表情を曇らせている。やっぱりお金が気になるか、今までプレゼントとかされたことないんだろうな。
「一着俺が奏くんに着て欲しいのにしてもいい?」
「着てほしいの?」
「うん、これなんだけどどう?」
青のグラデーションのトレーナー
「うん、」
「じゃあ~他は何にしようか、これも良いね。似合いそう。」
服やズボンあとパジャマも何着か購入した。
「届くの楽しみだね。」
コクリ
「斗真さん…」
「ん?」
「斗真さん…ありがとう」
「どういたしまして、」
選んでる間は少し暗かったけど、穏やかな表情になった。
喜んでくれたかな。
「他欲しい物あるか?」
「ない」
「本当に?」
「ほんと」
はっきりと言いきられた。
「そっか、欲しい物があったら遠慮せずに言ってな。」
コクリ
「よし、」
頭をわしゃわしゃすると嬉しそうに目を細めた。
61
お気に入りに追加
859
あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

うちの前に落ちてたかわいい男の子を拾ってみました。 【完結】
まつも☆きらら
BL
ある日、弟の海斗とマンションの前にダンボールに入れられ放置されていた傷だらけの美少年『瑞希』を拾った優斗。『1ヵ月だけ置いて』と言われ一緒に暮らし始めるが、どこか危うい雰囲気を漂わせた瑞希に翻弄される海斗と優斗。自分のことは何も聞かないでと言われるが、瑞希のことが気になって仕方ない2人は休みの日に瑞希の後を尾けることに。そこで見たのは、中年の男から金を受け取る瑞希の姿だった・・・・。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる