81 / 710
81、今日はお風呂入りたかったの? 斗真side
しおりを挟む
たくさん泣いて落ち着いたのかズルズル鼻をすすっている。
「鼻かもうね。」
ズー
ティッシュを鼻に当てるとちゃんとかんでくれた。
「大丈夫だからね。」
背中をさするとコクリと頷く。
「今日はお風呂に入りたかったの?」
「……」
「そういうわけじゃない?」
「…斗真さんに…きれい…言ってほしかった。」
「そっか、俺に綺麗って言ってほしかったんだね。そかそか、それで頑張ったんだ。怖かったのによく頑張ったね。」
よしよしと頭を撫でると、涙が目に溜まっていく。よっぽど怖かったんだろうな。
「奏くんは綺麗だよ。いい匂い。頑張ったね。」
コクリ…コクリ
大粒の涙を零し俺の胸に顔を押し付ける。
奏くんを抱き直し、髪に顔を埋めて「いい匂いだよ」と囁くと目を少し見開き頬を染めた。
「可愛いね。」
「…ちがうっ…」
否定というより恥ずかしいのか顔を赤く染め首を振る。そんな可愛い反応されたらいじめたくなっちゃうじゃん。
そんな気持ちを押し殺し「可愛いよ。」っと囁いて抱きしめる。
「鼻かもうね。」
ズー
ティッシュを鼻に当てるとちゃんとかんでくれた。
「大丈夫だからね。」
背中をさするとコクリと頷く。
「今日はお風呂に入りたかったの?」
「……」
「そういうわけじゃない?」
「…斗真さんに…きれい…言ってほしかった。」
「そっか、俺に綺麗って言ってほしかったんだね。そかそか、それで頑張ったんだ。怖かったのによく頑張ったね。」
よしよしと頭を撫でると、涙が目に溜まっていく。よっぽど怖かったんだろうな。
「奏くんは綺麗だよ。いい匂い。頑張ったね。」
コクリ…コクリ
大粒の涙を零し俺の胸に顔を押し付ける。
奏くんを抱き直し、髪に顔を埋めて「いい匂いだよ」と囁くと目を少し見開き頬を染めた。
「可愛いね。」
「…ちがうっ…」
否定というより恥ずかしいのか顔を赤く染め首を振る。そんな可愛い反応されたらいじめたくなっちゃうじゃん。
そんな気持ちを押し殺し「可愛いよ。」っと囁いて抱きしめる。
68
お気に入りに追加
843
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる