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81、今日はお風呂入りたかったの? 斗真side

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たくさん泣いて落ち着いたのかズルズル鼻をすすっている。

「鼻かもうね。」

ズー

ティッシュを鼻に当てるとちゃんとかんでくれた。

「大丈夫だからね。」

背中をさするとコクリと頷く。

「今日はお風呂に入りたかったの?」

「……」

「そういうわけじゃない?」

「…斗真さんに…きれい…言ってほしかった。」

「そっか、俺に綺麗って言ってほしかったんだね。そかそか、それで頑張ったんだ。怖かったのによく頑張ったね。」

よしよしと頭を撫でると、涙が目に溜まっていく。よっぽど怖かったんだろうな。

「奏くんは綺麗だよ。いい匂い。頑張ったね。」

コクリ…コクリ

大粒の涙を零し俺の胸に顔を押し付ける。

奏くんを抱き直し、髪に顔を埋めて「いい匂いだよ」と囁くと目を少し見開き頬を染めた。

「可愛いね。」

「…ちがうっ…」

否定というより恥ずかしいのか顔を赤く染め首を振る。そんな可愛い反応されたらいじめたくなっちゃうじゃん。

そんな気持ちを押し殺し「可愛いよ。」っと囁いて抱きしめる。
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