こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

73、自分でどうやってするの？ 奏side

「他に聞きたいことある？」

斗真さんのことはいっぱい知りたい。

「…斗真さんは精子出さないの？」

「えっと…出さないわけじゃないけど…どうしてそんなこと知りたいの？」

「僕がやろうとしたら嫌ってするから。」

「あ…別に嫌とかじゃないけど…そういうのは自分でできるから奏くんはしなくていいよってだけだよ。」

「じゃあ出すの？」

「う、うん。まぁ人並みには…なんかこんなに真面目に聞かれたら恥ずかしいな。」

「自分でってどうやってするの。」

「どうやってて…何？そういうの気になるの？」

「おちんちんお口入れるの？お尻に入れるの？」

おちんちん咥えたりお尻に入れたりってできるのかな？斗真さんは体が柔らかいのかな…
どうやってするのか気になって仕方がない。

「は…？いや、それは無理だろ。普通に手で」

「手？」
手でどうするの？初めは撫でたりするけど手だけで出せるの？今までのお客さんは僕の中じゃないと出せないって言ってたのに斗真さんは違うの？

「普通に手でシゴくんだよ…」

？？？
分からなくて固まってしまう。

「っというか、そういう奏くんはどうやって処理してんの？11歳なんだからもう精通はしてるだろ？」

「せい…つう？」

「精子出たことある？」

「ない」

「え…1度も？勃起は？おちんちん
勃ったりは…」

「ない」

お客さんが勃ってるのは見たことある。けど、僕は勃ったことない。だってあれは大人がなるものでしょ？
僕はまだ子どもだから…

「…そっか…よし、じゃあこの話はもうおしまい。また今度その時が来たら教えてやるよ。」

「その時？」

「奏くんも勃ったら教えてあげるってこと。まだならまだ知らなくていいよ。」

分からないことは分からないままでなんだかスッキリしない。
斗真さんは「知らなくていいよ。」っと言って僕を抱き直す。

気になるけど、また今度教えてくれるなら斗真さんが言うその時を待つことにした。
僕も大人になる日が来るのかな…