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50、ライオンさん 奏side
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ごはん食べて寝たら熱治るって、
さっきごはん食べたからあとは寝たら治る。
寝るってどのくらい寝たらいいんだろう。
今まであまり寝たことなかったからいっぱいは寝れる自信がない。
それに目を瞑ると何も見えなくて怖い。
怖くなって何度も目を開けて斗真さんを探す。
「ここにいるよ。」
そう言って頭を撫でてくれるから安心してまた目を瞑る。
初めは眠れなくて目を瞑るだけだったけど、気付いたら眠ってしまっている。
何度も何度も起きて、それでも熱を治したくてまた目を瞑る。
その繰り返し。
「ん、んん」
また目を覚ます。
「1回起きようか。」
斗真さんの膝の上に座る。
さっきから目を瞑る時間が短くなってきて眠れなくなっている。
けど…寝なきゃ…熱治んない…
「ちょっと起きたらまた眠れるよ。
無理に眠ろうとしたら怖い夢見ちゃうかもしれないから、ね?」
怖い夢…
怖いのは嫌だ…
頷いて斗真さんの顔を見上げる。
「テレビでも観る?」
テレビをつけるとたくさんの人がお話をしていて楽しそうに笑っている。
「観たいのある?」
今までテレビのチャンネルなんて自分で決めたことがないからリモコンを渡されてもどうしたらいいか分からず固まってしまう。
「リモコンの使い方知らないんじゃない?」
透さんが横から言ってくれた。
「これ使ったことない?」
コクリ
「そっか、この数字のボタンを押したらチャンネルが変わるよ。」
斗真さんがボタンを押してチャンネルを変えてくれる。
「やってみる?」
リモコンを受け取りボタンを押してみる。
すごい!ホントに画面が変わっていく。
押すだけなら僕にもできる!
初めてのことに心が昂った。
「3時か~、今の時間子ども向けのアニメも少ないかなぁ」
大人の人が難しそうなお話をしているのが多い。
あ、これ知ってる。
「動物好き?」
どうぶつ?
「これはライオンだよ。」
らいおん、これライオンって言うんだ。
お仕事をまだしてなかった時に持ってた絵本に出てきたんだ。
夢中でライオンが走り回るのを見ていた。
「このシマシマなのはシマウマだよ。」
シマウマ、
ライオンはシマウマと追いかけっこしてる。
ライオンが鬼なのかな。
あ、
捕まった…
あ、
「奏くんにはまだ早かったかな。」
ライオンはシマウマを捕まえて食べだした。
遊んでたんじゃなかったんだ…
「ライオンは肉食動物って言って、お肉がご飯なんだ。
シマウマは草食動物で草がご飯なんだ。だから、ここでは仕方ないことなんだよ。」
透さんが教えてくれた。
そっか、ご飯なんだ。
じゃあ仕方ないか…
シマウマさんは可哀想だけど…ご飯が食べれない辛さは知ってる。
食べないとお腹が痛くなっちゃうんだ…
そうなったらライオンさんも可哀想だもんね。
自分の中で納得してもう一度テレビを見るとそこには小さな生き物が映っていた。
何か教えてほしくて斗真さんを見上げる。
「これはうさぎだよ。」
うさぎ、頭に長いものが付いているこれは何だろう。
頭に手を当ててもう一度斗真さんを見ると、
「頭の長いのは耳だよ。うさぎは耳が良いんだよ。」
そうなんだ。
うさぎはふわふわで可愛いなぁ
ぴょんぴょん跳ぶのも可愛い
他にも色んな動物が出てきて斗真さんに名前を教えてもらった。
テレビってすごいな~
夢中で観ているとあっという間に時間が過ぎていく。
さっきごはん食べたからあとは寝たら治る。
寝るってどのくらい寝たらいいんだろう。
今まであまり寝たことなかったからいっぱいは寝れる自信がない。
それに目を瞑ると何も見えなくて怖い。
怖くなって何度も目を開けて斗真さんを探す。
「ここにいるよ。」
そう言って頭を撫でてくれるから安心してまた目を瞑る。
初めは眠れなくて目を瞑るだけだったけど、気付いたら眠ってしまっている。
何度も何度も起きて、それでも熱を治したくてまた目を瞑る。
その繰り返し。
「ん、んん」
また目を覚ます。
「1回起きようか。」
斗真さんの膝の上に座る。
さっきから目を瞑る時間が短くなってきて眠れなくなっている。
けど…寝なきゃ…熱治んない…
「ちょっと起きたらまた眠れるよ。
無理に眠ろうとしたら怖い夢見ちゃうかもしれないから、ね?」
怖い夢…
怖いのは嫌だ…
頷いて斗真さんの顔を見上げる。
「テレビでも観る?」
テレビをつけるとたくさんの人がお話をしていて楽しそうに笑っている。
「観たいのある?」
今までテレビのチャンネルなんて自分で決めたことがないからリモコンを渡されてもどうしたらいいか分からず固まってしまう。
「リモコンの使い方知らないんじゃない?」
透さんが横から言ってくれた。
「これ使ったことない?」
コクリ
「そっか、この数字のボタンを押したらチャンネルが変わるよ。」
斗真さんがボタンを押してチャンネルを変えてくれる。
「やってみる?」
リモコンを受け取りボタンを押してみる。
すごい!ホントに画面が変わっていく。
押すだけなら僕にもできる!
初めてのことに心が昂った。
「3時か~、今の時間子ども向けのアニメも少ないかなぁ」
大人の人が難しそうなお話をしているのが多い。
あ、これ知ってる。
「動物好き?」
どうぶつ?
「これはライオンだよ。」
らいおん、これライオンって言うんだ。
お仕事をまだしてなかった時に持ってた絵本に出てきたんだ。
夢中でライオンが走り回るのを見ていた。
「このシマシマなのはシマウマだよ。」
シマウマ、
ライオンはシマウマと追いかけっこしてる。
ライオンが鬼なのかな。
あ、
捕まった…
あ、
「奏くんにはまだ早かったかな。」
ライオンはシマウマを捕まえて食べだした。
遊んでたんじゃなかったんだ…
「ライオンは肉食動物って言って、お肉がご飯なんだ。
シマウマは草食動物で草がご飯なんだ。だから、ここでは仕方ないことなんだよ。」
透さんが教えてくれた。
そっか、ご飯なんだ。
じゃあ仕方ないか…
シマウマさんは可哀想だけど…ご飯が食べれない辛さは知ってる。
食べないとお腹が痛くなっちゃうんだ…
そうなったらライオンさんも可哀想だもんね。
自分の中で納得してもう一度テレビを見るとそこには小さな生き物が映っていた。
何か教えてほしくて斗真さんを見上げる。
「これはうさぎだよ。」
うさぎ、頭に長いものが付いているこれは何だろう。
頭に手を当ててもう一度斗真さんを見ると、
「頭の長いのは耳だよ。うさぎは耳が良いんだよ。」
そうなんだ。
うさぎはふわふわで可愛いなぁ
ぴょんぴょん跳ぶのも可愛い
他にも色んな動物が出てきて斗真さんに名前を教えてもらった。
テレビってすごいな~
夢中で観ているとあっという間に時間が過ぎていく。
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