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48、涙のわけは 奏side
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「ごめんね、えぇ、どうしよう。」
美香さんに抱きしめてもらって何故か涙が止まらなくなった。
嫌だったとか、怖いとかそんなんじゃない。そう伝えたくて首を横に振るが止まらない涙のせいで説得力が全然ない。
「嫌なんじゃないんだよな。」
透さんに思ってることを言ってもらって頷くと頭を優しく撫でられる。
「母さんの温もりに安心して涙が出ちゃったんだよね。」
「そうなの? 良かった。怖がらせちゃったかと思ったぁ」
そうかそうかと斗真さんと透さんに理解してもらって、涙も止まった。
この家に来てから涙で感情を表現できるようになった。
みんなみたいに沢山話せない代わりに涙が自然と出てくる。
「みんなもお昼ご飯にしましょうか。」
昼食の準備を手伝おうと、急いで立ち上がる。
「奏くんはゆっくりしてていいのよ。まだ体しんどいでしょ?」
もうしんどくない、大丈夫!
ご飯を作ってくれた美香さんの力にならなきゃ!
「おばさん、何でもいいから手伝わせてやって、」
「そう?じゃあこれ持って行ってくれる?」
美香さんからコップを受け取って、テーブルに並べまたキッチンに戻るよ
「じゃあこれもお願い」
箸やお皿をテーブルに並べ、昼食の準備を終えみんな椅子に座る。
僕はもうお昼ご飯は食べ終わったからみんなの邪魔をしないように、部屋の隅に座って静かに待つことにした。
「そんなとこに座ってないでこっちおいで、デザート食べよう。」
斗真さんの隣の椅子を引かれ座ると朝と同じゼリーを用意してくれた。
一口に入れると甘くてぷるんと喉に流れていく。
美味しくて食べやすいゼリーはあっという間に完食した。
「全部食べて偉いな。」
斗真さんに褒めてもらって、
また部屋の隅に行こうとしたらひょいっと持ち上げられ、ソファーに座らされる。
「体冷えたら大変だからこれかけててね。」
肩にかけられたブランケットにくるまってみんなが食べ終えるのを待つことにした。
美香さんに抱きしめてもらって何故か涙が止まらなくなった。
嫌だったとか、怖いとかそんなんじゃない。そう伝えたくて首を横に振るが止まらない涙のせいで説得力が全然ない。
「嫌なんじゃないんだよな。」
透さんに思ってることを言ってもらって頷くと頭を優しく撫でられる。
「母さんの温もりに安心して涙が出ちゃったんだよね。」
「そうなの? 良かった。怖がらせちゃったかと思ったぁ」
そうかそうかと斗真さんと透さんに理解してもらって、涙も止まった。
この家に来てから涙で感情を表現できるようになった。
みんなみたいに沢山話せない代わりに涙が自然と出てくる。
「みんなもお昼ご飯にしましょうか。」
昼食の準備を手伝おうと、急いで立ち上がる。
「奏くんはゆっくりしてていいのよ。まだ体しんどいでしょ?」
もうしんどくない、大丈夫!
ご飯を作ってくれた美香さんの力にならなきゃ!
「おばさん、何でもいいから手伝わせてやって、」
「そう?じゃあこれ持って行ってくれる?」
美香さんからコップを受け取って、テーブルに並べまたキッチンに戻るよ
「じゃあこれもお願い」
箸やお皿をテーブルに並べ、昼食の準備を終えみんな椅子に座る。
僕はもうお昼ご飯は食べ終わったからみんなの邪魔をしないように、部屋の隅に座って静かに待つことにした。
「そんなとこに座ってないでこっちおいで、デザート食べよう。」
斗真さんの隣の椅子を引かれ座ると朝と同じゼリーを用意してくれた。
一口に入れると甘くてぷるんと喉に流れていく。
美味しくて食べやすいゼリーはあっという間に完食した。
「全部食べて偉いな。」
斗真さんに褒めてもらって、
また部屋の隅に行こうとしたらひょいっと持ち上げられ、ソファーに座らされる。
「体冷えたら大変だからこれかけててね。」
肩にかけられたブランケットにくるまってみんなが食べ終えるのを待つことにした。
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