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41、昨夜の電話から 透side
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昨日、斗真と電話した後やっぱり奏くんの様子が気になったから様子を見に行くことにした。
家に着きドアが開いたと同時におばさんが真っ青な顔して「透くん!奏くんが!」と、言ってきた。
「おばさん落ち着いて、何があったの?」
ある程度状況を聞いて奏くんの元に行く。
大体は想像していた。今まで痛み中心の生活をしていていたのに急に痛みを無くしたらどれだけストレスになるか。
それに奏くんはここ家に来て1日目誰にも殴られなかったことで不安になり自傷行為をしていた。
俺と話した時も痛みがないと不安で存在を確かめるために傷つけていると言っていた。
現に今も奏くんは手を噛んで血が出ている。
人間が自分を血が出るほど噛むのは難しい。つまり、理性が保てていないということ…
どうする、今の奏くんに話かけても多分聞こえない。
方法は簡単、痛みや恐怖を与えればいい。
そうすれば安心はするだろう。
でも、それじゃ何の解決にもならない。
とりあえず今は痛みを与えて自傷行為を止めることを優先させよう。
怪我させずに痛みだけを与える方法、
氷にしよう。
低温火傷にならない程度に手に当てて痛みを感じさせる。
しばらく痛みを感じ落ち着いたのか手から口を離す。
俺の問いかけにも反応できるようになった。
傷の手当てをして、何があったのか奏くんと斗真に話しを聞くことにした。
聞いてみるとやっぱり奏くんは斗真の言ったことを誤解していたり、斗真を今までの客のように思っているように思えた。
まぁ、今まで他人は皆客で奉仕させられていたのだからそう思っても仕方がない。
奏くんが痛みの無い生活に慣れることや奉仕して当たり前と思わないようにするには多分相当の時間と根気が必要になるだろう。
でも、斗真と一緒なら不可能ではないように思える。それは、奏くんが斗真のことを信じているからだ。
俺が触れようとすると斗真にしがみついて安心しようとしている。
もし、人間全員が怖いと思っていたら触れられようとしたら部屋の隅で怯えているだろう。
今は安心できる人は斗真だけみたいだけど、安心できる人が1人いたら十分だ。
奏くんの触診をし終わり、うとうとしている奏くんの頭を撫でて部屋を出ることにした。
顔色は昨日よりは良いとはいえ熱はまだ高い。寝れるなら少しでも寝てほしい。
「おばさんと話してくる。」
「分かった。」
家に着きドアが開いたと同時におばさんが真っ青な顔して「透くん!奏くんが!」と、言ってきた。
「おばさん落ち着いて、何があったの?」
ある程度状況を聞いて奏くんの元に行く。
大体は想像していた。今まで痛み中心の生活をしていていたのに急に痛みを無くしたらどれだけストレスになるか。
それに奏くんはここ家に来て1日目誰にも殴られなかったことで不安になり自傷行為をしていた。
俺と話した時も痛みがないと不安で存在を確かめるために傷つけていると言っていた。
現に今も奏くんは手を噛んで血が出ている。
人間が自分を血が出るほど噛むのは難しい。つまり、理性が保てていないということ…
どうする、今の奏くんに話かけても多分聞こえない。
方法は簡単、痛みや恐怖を与えればいい。
そうすれば安心はするだろう。
でも、それじゃ何の解決にもならない。
とりあえず今は痛みを与えて自傷行為を止めることを優先させよう。
怪我させずに痛みだけを与える方法、
氷にしよう。
低温火傷にならない程度に手に当てて痛みを感じさせる。
しばらく痛みを感じ落ち着いたのか手から口を離す。
俺の問いかけにも反応できるようになった。
傷の手当てをして、何があったのか奏くんと斗真に話しを聞くことにした。
聞いてみるとやっぱり奏くんは斗真の言ったことを誤解していたり、斗真を今までの客のように思っているように思えた。
まぁ、今まで他人は皆客で奉仕させられていたのだからそう思っても仕方がない。
奏くんが痛みの無い生活に慣れることや奉仕して当たり前と思わないようにするには多分相当の時間と根気が必要になるだろう。
でも、斗真と一緒なら不可能ではないように思える。それは、奏くんが斗真のことを信じているからだ。
俺が触れようとすると斗真にしがみついて安心しようとしている。
もし、人間全員が怖いと思っていたら触れられようとしたら部屋の隅で怯えているだろう。
今は安心できる人は斗真だけみたいだけど、安心できる人が1人いたら十分だ。
奏くんの触診をし終わり、うとうとしている奏くんの頭を撫でて部屋を出ることにした。
顔色は昨日よりは良いとはいえ熱はまだ高い。寝れるなら少しでも寝てほしい。
「おばさんと話してくる。」
「分かった。」
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