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37、痛みがないのは、 奏side
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冷たっ
驚いて目を開けると斗真と目が合う。
「あ、ごめん、起こしちゃった。」
ゆっくりと体を起こし辺りを見渡す。
寝ちゃってたんだ…
直人さんはテレビを見ている。
人前で寝れた…しかも寝転がってた…
「熱測ろうか、」
斗真さんに熱を測ってもらっている間はじっとする。
熱っていうのは多分体が熱いことだと思う。
そういえば、頭痛くなくなってる。
「37.5結構下がったね。」
体温計の数字を見せてもらう。
数字は何となくは分かるけど、なんぼになったら熱がないのかが分からない。
「もうちょっとだね。今日安静にしてたら明日には下がってるかな~」
さっきも安静にって言われた。
安静ってなんなんだろう。
斗真さんは僕に何を求めているんだろう。
「奏くん、お布団行こうか。」
まだ朝なのに布団?
あ、そっか
お客さんも朝はよくおちんちんが勃ってこることがあった。
朝はそういう気分になりやすいのかな。
布団に向かう斗真さんの後ろを付いていく。
襖を閉め、布団に足を入れて座る斗真さんの横に座ってお腹から滑らすようにズボンの上からおちんちんを撫でる。
「待て待て待て、だからぁ、はぁ」
撫でていた腕を掴まれ止められる。
大きな溜め息に僕の行動が気に入らなかったのだと分かる。
どうしたらいい?
斗真さんはどこを触ってほしかったんだろう。大体のお客さんはおちんちんを触ると喜んでくれるけど、たまに乳首や耳がいいって言うお客さんもいた。
斗真さんは…?
聞かなきゃ分からないけど、聞けない。
それに…斗真さんの機嫌を損なわせてしまった。
お客さんが求めていることができなかった時は…
『お仕置』
痛み、苦しみ…
放置…玩具を入れて何時間も放置される…
制限…いっぱい弄られらなが射精や尿を我慢させられる…
薬は…薬は使うの?
怖い…これからされるお仕置を考え頭が真っ黒になっていく。
また黒い絵の具だ…どぼどぼと頭の中を黒くしていく。
「何もしなくていいからこっちおいで、」
…ぃや…
拒否したいのに喉からは音にならない息が出るばかり
「大丈夫、大丈夫」
肩から布団を掛けられ、背中をさすられる。
「大丈夫、大丈夫」
何度も大丈夫と言いながら背中をさすられる。
いくら待ってもお仕置が来ない。
目だけで辺りを見渡してもロープや鞭などは見当たらない。
物は使わずに素手で殴るのかな?
「どうした?おいで、」
言葉に従い、腕を引かれるまま斗真さんの上にまたがる。
何をするの?
今から来る痛みに耐えれるようできるだけ体に力を入れる。
「体ガチガチじゃん、そんなに怖がんなくても良いよ。何もしないからね。」
何もしない?
どうして…?
どうして何もしないの?
もう何も求めてないってこと?
期待されてない?
「ゃ…」
「え?」
「やだ…」
僕にだって斗真さんの役に立てる…
お仕置も怖いけど…期待されず何もされないのはもっと怖い…
だってそれって…
いないのと同じ…
消さないで…僕はここにいるよ…
僕は、痛みがないと生きてるって分かんないんだ…
涙が目から次々と溢れ出る。
痛みがないことが不安で…心が苦しい…
「どうした。大丈夫、何もしないよ。痛いことしないよ。」
「い゛やだ…怖い…いやだ…」
「大丈夫、大丈夫、」
「いや…いや……いや……」
「大丈夫、大丈夫だよ。」
殴ってよ…
驚いて目を開けると斗真と目が合う。
「あ、ごめん、起こしちゃった。」
ゆっくりと体を起こし辺りを見渡す。
寝ちゃってたんだ…
直人さんはテレビを見ている。
人前で寝れた…しかも寝転がってた…
「熱測ろうか、」
斗真さんに熱を測ってもらっている間はじっとする。
熱っていうのは多分体が熱いことだと思う。
そういえば、頭痛くなくなってる。
「37.5結構下がったね。」
体温計の数字を見せてもらう。
数字は何となくは分かるけど、なんぼになったら熱がないのかが分からない。
「もうちょっとだね。今日安静にしてたら明日には下がってるかな~」
さっきも安静にって言われた。
安静ってなんなんだろう。
斗真さんは僕に何を求めているんだろう。
「奏くん、お布団行こうか。」
まだ朝なのに布団?
あ、そっか
お客さんも朝はよくおちんちんが勃ってこることがあった。
朝はそういう気分になりやすいのかな。
布団に向かう斗真さんの後ろを付いていく。
襖を閉め、布団に足を入れて座る斗真さんの横に座ってお腹から滑らすようにズボンの上からおちんちんを撫でる。
「待て待て待て、だからぁ、はぁ」
撫でていた腕を掴まれ止められる。
大きな溜め息に僕の行動が気に入らなかったのだと分かる。
どうしたらいい?
斗真さんはどこを触ってほしかったんだろう。大体のお客さんはおちんちんを触ると喜んでくれるけど、たまに乳首や耳がいいって言うお客さんもいた。
斗真さんは…?
聞かなきゃ分からないけど、聞けない。
それに…斗真さんの機嫌を損なわせてしまった。
お客さんが求めていることができなかった時は…
『お仕置』
痛み、苦しみ…
放置…玩具を入れて何時間も放置される…
制限…いっぱい弄られらなが射精や尿を我慢させられる…
薬は…薬は使うの?
怖い…これからされるお仕置を考え頭が真っ黒になっていく。
また黒い絵の具だ…どぼどぼと頭の中を黒くしていく。
「何もしなくていいからこっちおいで、」
…ぃや…
拒否したいのに喉からは音にならない息が出るばかり
「大丈夫、大丈夫」
肩から布団を掛けられ、背中をさすられる。
「大丈夫、大丈夫」
何度も大丈夫と言いながら背中をさすられる。
いくら待ってもお仕置が来ない。
目だけで辺りを見渡してもロープや鞭などは見当たらない。
物は使わずに素手で殴るのかな?
「どうした?おいで、」
言葉に従い、腕を引かれるまま斗真さんの上にまたがる。
何をするの?
今から来る痛みに耐えれるようできるだけ体に力を入れる。
「体ガチガチじゃん、そんなに怖がんなくても良いよ。何もしないからね。」
何もしない?
どうして…?
どうして何もしないの?
もう何も求めてないってこと?
期待されてない?
「ゃ…」
「え?」
「やだ…」
僕にだって斗真さんの役に立てる…
お仕置も怖いけど…期待されず何もされないのはもっと怖い…
だってそれって…
いないのと同じ…
消さないで…僕はここにいるよ…
僕は、痛みがないと生きてるって分かんないんだ…
涙が目から次々と溢れ出る。
痛みがないことが不安で…心が苦しい…
「どうした。大丈夫、何もしないよ。痛いことしないよ。」
「い゛やだ…怖い…いやだ…」
「大丈夫、大丈夫、」
「いや…いや……いや……」
「大丈夫、大丈夫だよ。」
殴ってよ…
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