こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

神娘

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9、どうしたら安心できる 斗真side

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奏くんのことが気になってあまり眠れなかった。
そっと夜中寝てるか様子を見に行くと座ったまま寝ていた。




朝1階に行くと奏くんはもう起きていて部屋の隅に座っていた。

眠れたと頷いているが、目の下の隈からして熟睡はできてないだろうな。
でも、俺の目を見れるようになったのは大きい進歩かな。

洗面所に連れて行くと水を見て怯えていた。
本人は平然をよそおってるつもりかもしれないが、目が水を見つめて離さない。
水にトラウマでもあるのか、まぁそれは聞いてみなきゃ分かんないけど、
とりあえず、タオルを濡らし渡した。
これなら怖くないだろう。

昨日風呂でもなかなか入れなかったり冷水被ったりする行動や体の傷からして何かはあると思うけど。
ここが安全だと伝えたい…どう言ったら安心できる…


「風呂の時も思ったけど、この家では痛いこととか苦しいことはされないよ。って急に言われても信用できないと思うけど、とりあえずそれだけは伝えとこうと思って、」

伝わったかな…

って、え?泣いてる?
この子にとっての安心ってなんだろう。

環境が変わるって凄いストレスなんだろうな、

「大丈夫、大丈夫だからな。今までと違うのが不安なんだよな。」

痛みとか苦しさ中心の生活からしたら変化が大きすぎるんだろうな。
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