ホントの気持ち

94、一緒じゃないと

空side


「ここでの生活どうだ？」

「どうって？」

「過ごしていけそうか？」

「大丈夫だよ。」

「ホントか？怖いこととかないか？」

「大丈夫…ないよ。」

ホントはお風呂とか普段行かないお部屋とかはちょっと怖い。
けど、なんとなく言えなくてないって言っちゃった。

「そっか、まぁ無理して言わなくていいよ。そのための交換ノートだからね。言いたい時に言ったらいいよ。」

「うん、…」

陽ちゃんには僕の考えがお見通しみたいだ。
でもこうやって分かってくれてるから僕は安心できる。

「おやすみはいつまで？」

「ん？うーん、今のところは1週間休む予定だからあと4日かな。」

「そっか、」

「どうした？やっぱり俺がいないと不安か？」

「…大丈夫…」

「ごめんな、本当はずっと一緒にいてやりたいんだけど、」

「うーうん、大丈夫」

大丈夫って言葉では言うけどやっぱり不安で顔に出てしまいそうで陽ちゃんに抱きついて顔を隠す。