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37、陽ちゃん怒ってない?
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空side
「空、おいで。体温測ろっか」
体温…朝は熱があった…もう下がってるかな…
もし熱があったら陽ちゃんどう思うかな。
怒るかな…痛いことするかな…
「自分で測る。」
自分で測って温度を言えばいいんだ…
そしたら熱があっても大丈夫ごまかせるし、
「ちゃんと測れる?じゃあはい、」
陽ちゃんから体温計を受け取り測った。
『37.9度』
「何度?」
「えっと…37度…ちょっと」
「ちょっとって?どれくらい?」
「ちょっとだよ。」
「体温計貸して、」
「大丈夫、もう熱ないから。」
「分かった、片付けるから貸して。」
渡したくない。渡したら体温見られる。
後ろに隠した。
「貸して、貸してくれなかったら怒るよ。」
怒られる…嫌だ…でも、でも、でも…
渡したくなかったが、怒られるのはもっと嫌で渡してしまった。
「37度ちょっとね、37.9度はちょっとには入らないかな~」
「えっと…えっと…ごめんなさい。」
陽ちゃんが手を伸ばしてきた。
叩かれると思い目を閉じて覚悟した。
「うーん、さっきよりは下がったけどな。
やっぱちょっと高いな~」
叩かれると思った手は額に当てられた。
「叩かないから、大丈夫。」
陽ちゃんは優しい顔でそう言った。
「ちょっと寝よっか、風呂入ったし疲れたな。」
「寝なきゃ…だめ?」
さっき起きた時怖かったことを思い出した。
「寝るの怖いか?じゃあ俺と一緒に寝よっか、怖かったら俺起こして良いから。」
陽ちゃんが一緒にいてくれるなら、寝れるかもしれない。
「うん。」
「じゃあ一緒に寝よっ!おいで~」
陽ちゃんが布団の中でギューッと抱きしめてくれた。
抱きしめられると心が温かくなって落ち着く気がした。
いつの間にか寝てしまっていた。
「空、おいで。体温測ろっか」
体温…朝は熱があった…もう下がってるかな…
もし熱があったら陽ちゃんどう思うかな。
怒るかな…痛いことするかな…
「自分で測る。」
自分で測って温度を言えばいいんだ…
そしたら熱があっても大丈夫ごまかせるし、
「ちゃんと測れる?じゃあはい、」
陽ちゃんから体温計を受け取り測った。
『37.9度』
「何度?」
「えっと…37度…ちょっと」
「ちょっとって?どれくらい?」
「ちょっとだよ。」
「体温計貸して、」
「大丈夫、もう熱ないから。」
「分かった、片付けるから貸して。」
渡したくない。渡したら体温見られる。
後ろに隠した。
「貸して、貸してくれなかったら怒るよ。」
怒られる…嫌だ…でも、でも、でも…
渡したくなかったが、怒られるのはもっと嫌で渡してしまった。
「37度ちょっとね、37.9度はちょっとには入らないかな~」
「えっと…えっと…ごめんなさい。」
陽ちゃんが手を伸ばしてきた。
叩かれると思い目を閉じて覚悟した。
「うーん、さっきよりは下がったけどな。
やっぱちょっと高いな~」
叩かれると思った手は額に当てられた。
「叩かないから、大丈夫。」
陽ちゃんは優しい顔でそう言った。
「ちょっと寝よっか、風呂入ったし疲れたな。」
「寝なきゃ…だめ?」
さっき起きた時怖かったことを思い出した。
「寝るの怖いか?じゃあ俺と一緒に寝よっか、怖かったら俺起こして良いから。」
陽ちゃんが一緒にいてくれるなら、寝れるかもしれない。
「うん。」
「じゃあ一緒に寝よっ!おいで~」
陽ちゃんが布団の中でギューッと抱きしめてくれた。
抱きしめられると心が温かくなって落ち着く気がした。
いつの間にか寝てしまっていた。
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